研究課題/領域番号 |
23K10559
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
森 信彦 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任研究員(常勤) (20833924)
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研究分担者 |
細見 晃一 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (70533800)
松木 明好 四條畷学園大学, リハビリテーション学部, 教授 (20624026)
DONG DONG 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任研究員(常勤) (90864025)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 神経障害性疼痛 / 定量的感覚検査(QST) / 電気生理学的評価 / 神経画像検査 |
研究開始時の研究の概要 |
体性感覚は、温度覚、痛覚、触覚などの表在感覚と、振動覚や位置覚などの意識される深部感覚と意識されない深部感覚に分かれ、それぞれ受容器、伝導路、脳内の認知領域や神経回路が異なっている。神経障害性疼痛は「体性感覚神経系に生じる病変や疾患によって引き起こされる疼痛」と定義されているが、どの体性感覚系がどのように障害されると痛みが生じるかまでは分かっていない。我々の経験から「それぞれの体性感覚系の機能不均衡によって、痛みや異常感覚が生じている」という仮説を立てた。本研究では、各種体性感覚神経系を、定量的感覚検査(QST)、電気生理学的検査、神経画像検査で定量的かつ客観的に評価し、この仮説を検証する。
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研究実績の概要 |
体性感覚は、温度覚、痛覚、触覚などの表在感覚と、振動覚や位置覚などの意識される深部感覚と意識されない深部感覚に分かれ、それぞれ受容器、伝導路、脳内の認知領域や神経回路が異なっている。神経障害性疼痛は「体性感覚神経系に生じる病変や疾患によって引き起こされる疼痛」と定義されているが、どの体性感覚系がどのように障害されると痛みが生じるかまでは分かっていない。我々は臨床上の経験から「それぞれの体性感覚系の機能不均衡によって、痛みや異常感覚が生じている」という仮説を立てた。本研究では、各種体性感覚神経系を、定量的感覚検査(QST)、電気生理学的検査、神経画像検査で定量的かつ客観的に評価し、この仮説を検証する。さらに、神経障害性疼痛患者のADLをPain Disability Assessment Scale(PDAS)、QOLをEQ-5D-5L、不安・うつをHospital Anxiety and Depression Scale(HADS)、心理をPain Catastrophizing Scale(PCS)、社会面をSocioeconomic Status(SES)などの多面的な評価も同時に実施している。体性感覚障害の詳細が分かることで、治療に難渋することの多い神経障害性疼痛の発現機序の理解が深まり、物理療法を含めた新たなリハビリテーション介入への発展が期待される。 研究においては、以下の項目を主に計測を行っている。 1)定量的感覚検査(QST):温冷刺激に対する知覚閾値を測定、2)誘発電位測定:経皮電気刺激(Aβ線維刺激)、温冷刺激による大脳誘発電位を測定、3)頭部MRI画像を撮像。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
神経障害性疼痛などの疼痛患者から定量的感覚検査(QST)、電気生理学的検査を実施し、データを収集できている。また、神経画像検査(MRI)データは概ね取得できている。
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今後の研究の推進方策 |
神経障害性疼痛などの疼痛患者からQST、電気生理学的検査を継続して実施し、データの蓄積に努めると共に、経過途中での解析も進めていく。頭部MRIデータの解析に関しては、共同研究者の指導の下で今後解析を進めていく計画としている。 これらの得られる知見から、物理療法を含めた新たなリハビリテーション介入への発展・応用を検討していく。
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