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ワゴンホイール効果を応用したパーキンソン病等による思考緩慢の測定法開発と臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 23K10562
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59010:リハビリテーション科学関連
研究機関地方独立行政法人佐賀県医療センター好生館(総合臨床研究所)

研究代表者

江里口 誠  地方独立行政法人佐賀県医療センター好生館(総合臨床研究所), 総合臨床研究所, 医師・医療系職員 (70404134)

研究分担者 高橋 哲也  広島国際大学, 総合リハビリテーション学部, 教授 (00435942)
永山 寛  日本医科大学, 医学部, 教授 (00322511)
堀川 悦夫  福岡国際医療福祉大学, 医療学部, 教授 (10155004)
高守 史子  佐賀大学, 医学部, 特任助教 (20833528)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2026年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワードワゴンホイール効果 / 思考緩慢 / 認知症 / 軽度認知障害 / パーキンソン病 / レビー小体型認知症 / アルツハイマー型認知症 / WWI-FPS/15
研究開始時の研究の概要

認知症は記銘力低下を中核として、遂行機能障害や判断力の低下などの症状をきたす疾患である。認知症のタイプ毎に前景となる症状が異なり、パーキンソン病やびまん性レビー小体型認知症では思考緩慢が目立つことが少なくない。しかし、現在のところ思考緩慢を評価しうるスケールない。
申請者等はディスプレイに表示された動画を視聴するのみで視覚認知処理速度を推定できる方法を最近見出した。この手法を、パーキンソン病患者を含む神経疾患患者を対象に実施し、その測定値と患者属性を比較することで、思考緩慢を客観的かつ半定量的に判断して病初期の診断に利用できる評価スケールを開発することを目的とする。

研究実績の概要

日本は世界でも有数の超高齢化社会となる中で認知症患者が増加している。認知症はタイプ毎に前景となる症状が異なり、アルツハイマー病に比べ、パーキンソン病やびまん性レビー小体型認知症では思考緩慢が目立つことが特徴の一つである。本研究ではワゴンホイール効果を応用し、ディスプレイに表示された動画を視聴することで思考緩慢を客観的かつ半定量的に判断し病初期の診断に利用できる評価スケール(WWI-FPS/15)を開発することを目的としている。本研究は、一般住民を対象とした体力測定会・講演会などの参加者、ものわすれ外来受診者、全国のパーキンソン病エキスパートのネットワークYJ-EXPANDS(Young Japanese Expert Group for Parkinson's Disease and Movement Disorders)で診断されたパーキンソン病・レビー小体型認知症患者を対象とし、それぞれ100名ずつ計300名の参加を目標としている。
WWI-FPS/15と年齢、性別、CDR-J、MMSE、MoCA-J、FAB、TMT-A/B、CogEval、中心フリッカー値の関係を明らかにする。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2023年度4月より研究代表者は佐賀大学医学部より佐賀県医療センター好生館へ異動となった。佐賀県医療センター好生館において認知症外来を設立し、佐賀大学、佐賀県医療センター好生館での倫理審査を行った。2023年11月より佐賀県医療センター、2024年1月より佐賀大学医学部脳神経内科、それぞれにて認知症あるいは認知症疑い患者に対する各種神経心理検査、WWI-FPS/15の評価を開始した。2024年3月31日までに佐賀県医療センター好生館で19名、佐賀大学医学部附属病院にて4名の検査を終えている。全23名の対象者の特徴は平均年齢74.9歳(SD8.15)、男性16名(70%)、CDR-J0.5 12名(52%)、MMSE平均22(SD3.72)、FAB12平均(SD2.87)、TMTA中央値54(24-212)、TMTB中央値224(57-300)であった。また一般住民74名を対象としてWWI-FPS/15の測定を終了している。

今後の研究の推進方策

認知症患者に関しては佐賀県医療センター好生館と佐賀大学で月10名程度の研究参加者の増加ペースであり、年間120名程度の参加が予想される。佐賀県医療センター好生館では付添家族へ正常対象者としての研究参加も開始しており、月5名前後参加されており、年間60名程度を目標とする。
パーキンソン病患者に対しては日本国内のパーキンソン病エキスパート17名で構成されるネットワークYJ-EXPANDS(Young Japanese Expert Group for Parkinson's Disease and Movement Disorders)にてプレゼンテーションを行い、研究参加施設を募っている。新規施設参加数10、各施設10名の研究参加者を募り、計100名の被検者登録を目標としている。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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