研究課題/領域番号 |
23K10565
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 群馬パース大学 |
研究代表者 |
加茂 智彦 群馬パース大学, リハビリテーション学部, 助教 (80802909)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | めまい / 前庭リハビリ / サルコペニア / フレイル |
研究開始時の研究の概要 |
前庭リハビリはめまい平衡障害患者に対する一般的治療の一つである。しかし、前庭リハビリを行っても、バランス障害や転倒リスクが残存する患者も報告されている。その原因の一つとして、患者の高齢化に伴うサルコペニア合併の影響が考えられる。そこで、本研究では①めまい平衡障害患者に対する前庭リハビリの効果にサルコペニアが影響を与えるか、②サルコペニアを合併しためまい平衡障害患者に対して、前庭リハビリとレジスタンストレーニングを組み合わせたハイブリット型リハビリテーションの効果をエビデンスレベルの高いランダム化比較試験にて検証することの2点を目標とする。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は『サルコペニアを合併しためまい平衡障害患者に対するめまい・ふらつき改善とサルコペニア改善を目指すハイブリット型リハビリテーションプログラムの効果を検証すること』である。具体的には①めまい平衡障害患者に対する前庭リハビリの効果にサルコペニアが影響を与えるかを検討する、②サルコペニアを合併しためまい平衡障害患者に対して、前庭リハビリとレジスタンストレーニングを組み合わせたハイブリット型リハビリテーションプログラムの効果をランダム化比較試験にて検証することの2点を目標としている。今年度は研究の課題1である、サルコペニアが前庭リハビリの効果に与える影響についての研究を主に実施した。その中で主に、めまい平衡患者のサルコペニアの有病率の調査とサルコペニアを合併しためまい平衡患者に対する前庭リハビリを実施する人数を増やした。サルコペニアに加えて、フレイル有病率も新たに調査することにし、サルコペニアと同時にフレイルの有病率も調査し、サルコペニアのみならずフレイルがめまい平衡障害患者の前庭リハビリの効果に与える影響を検証している。めまい平衡患者は不安やうつの割合が高いことが報告されており、フレイルは心理的要素も含む指標のため、関連性が高いと判断し、追加で測定を行うこととした。現在は、目標とする人数に届いていないため、引き続き対象人数の増加を目標にデータ測定を行っていく。また、課題2も同時に測定を開始していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
昨年度は学内業務により、3か月間の教員研修に参加しなければならなくなったため、その期間データの測定が困難となり、当初予定していた計画よりも若干の遅れが認められた。また、購入を予定していた測定機器がインフレ、円安の影響により予算内での購入が難しい可能性があるため、今後研究計画の若干の修正が必要になる可能性がある。 課題1に関しては、当初の目標人数である100名はこのペースで進めていけば達成が可能であると考えられる。サルコペニアに加えて、フレイルの測定も追加で行っているため、測定時間の追加が認められたが、研究の進捗に大きな影響は生じていない。
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今後の研究の推進方策 |
データ測定施設である目白大学耳科学研究所クリニックとの連携を強化し、症例のリクルートを円滑に行えるようにしていく。 研究1 サルコペニアが前庭リハビリの効果に与える影響 65歳以上のめまい平衡患者を引き続き積極的にリクルートを行っていき、登録症例数を増やすことを目指す。 研究2 サルコペニアを合併するめまい平衡患者に対するハイブリット前庭リハビリテーションの効果 対象者の選定、症例の登録を開始していく。
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