研究課題/領域番号 |
23K10567
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
安保 雅博 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (00266587)
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研究分担者 |
小関 宏和 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (10766546)
海渡 信義 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (30224330)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2027年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2026年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 脳卒中後遺症 / 失語症 / 反復性経頭蓋磁気刺激 / 機能的脳画像 / てんかん / 脳波 / 社会復帰 / 高頻度磁気刺激 / 反復性経頭蓋磁気刺激法 / 近赤外線分光法 |
研究開始時の研究の概要 |
2020年10月に循環器病対策推進基本計画が通達され、『循環器病の後遺症を有する者に対する支援』の項目の【取り組むべき施策】として、てんかん、失語症等の循環器病の後遺症を有する者が、症状や程度に応じて、適切な診断、治療を受けられ、社会生活を円滑に営むために、就労支援や経済的支援を含め、必要な支援体制の整備を行うと明言された。しかしながら、中等度・重度失語症と難治性てんかんの治療は、あまり進歩していないのが現状である。よって、今までの実績を基盤にして『さらなる失語症と難治性てんかんの治療としての反復性経頭蓋磁気刺激法の確立』を目的とする。
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研究実績の概要 |
『さらなる失語症と難治性てんかんの治療としての反復性経頭蓋磁気刺激法の確立』について研究を進めている。 まずは、難治性てんかん患者に対する反復性経頭蓋磁気刺激(rTMS)においては、その安全性と有効性を検討することが最初の目的である。つまりは、難治性てんかん患者に対する反復性経頭蓋磁気刺激(rTMS)の安全性と有効性を検討することである。現在、多くの難治性てんかん患者に施行中であるが、8人の患者(前頭葉てんかん2人、側頭葉てんかん4人、頭頂葉てんかん2人)に対して行った治療の報告をまとめ論文投稿をしている。8例ではあるが、治療直後の脳波を含む詳細なデータから、rTMSの安全性と有効性が確認されたので、薬物治療と外科治療だけではない第3の新たなてんかん治療選択肢となる可能性が十分にある事がを認めた。とくに、薬剤抵抗性の難治性てんかんで開頭手術の適応とならない症例においても低侵襲かつ非観血的な治療として位置づけられる可能性があるということになる。安全性と有効性を確認できたという内容である。さらに発表や論文を書きながら、症例を積み重ねる。 失語症に関しては、いままで、発語失行に対する効果的なリハビリテーション治療は、ほとんど有効的なものはなかった。高頻度反復性経頭蓋磁気刺激とリハビリテーション治療の併用は、発語失行に対して有効な治療法であり、2症例であるが、学会に発表予定である。論文も作成中である。失語症に対する、反復性経頭蓋磁気刺激は、脳機能画像で、失語症の改善に関わる左右の部位を同定し、高頻度磁気刺激を施行しているが、効果的である症例が積み重なってきている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
特に進捗状況に問題はないが、難治性てんかん患者に対する反復性経頭蓋磁気刺激の論文投稿に時間がかかった。失語症に対する磁気刺激治療に対する進捗状況は特に問題がない。
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今後の研究の推進方策 |
難治性てんかん患者に対する反復性経頭蓋磁気刺激(rTMS)の方法も問題なく、副作用なく進んでいる。対象の患者も多くいる。有効性と安全性を示す現在の論文が受理されれば、この研究の拍車はさらにかかり、進んでいくと考えています。 失語症の患者も感覚性失語や発語失行など、あまり有効的な治療法が見受けられない領域にも効果があることがわかったので、対象の治療分野を広げて行く予定である
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