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サルコペニア予防を目指した経口摂食栄養素の探索

研究課題

研究課題/領域番号 23K10569
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59010:リハビリテーション科学関連
研究機関星城大学

研究代表者

中谷 直史  星城大学, リハビリテーション学部, 准教授 (00421264)

研究分担者 大橋 篤  藤田医科大学, 保健学研究科, 准教授 (30310585)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード筋肥大 / 天然物由来化合物ライブラリー / 分子スクリーニング / 骨格筋肥大 / サルコペニア / 経口栄養
研究開始時の研究の概要

骨格筋量の維持は健康長寿の延命に重要な要素である。また食事は日々のQOLの向上の大きく関わる因子の一つである。食物に含まれる栄養素により骨格筋萎縮の予防を行うことができれば健康長寿をのばすことが可能となる。本研究では骨格筋の肥大を誘導する天然成分由来の化合物をヒト骨格筋由来筋管細胞を用いて探索し、その作用機序を明らかにする。さらに動物実験でその生理的効果を確認することを目的とする。経口で骨格筋肥大効果のある栄養素を摂取することで骨格筋萎縮の予防を行う事ができれば、サルコペニアを始めとする様々な問題を解決することが出来る。

研究実績の概要

初年度は筋肥大を示す天然物由来化合物ライブラリーを用いてスクリーニングを行った。まずC2C12細胞を用いた予備的スクリーニングを行った。天然由来化合物ライブラリーは食品、香辛料、漢方から抽出された化合物であるためスクリーニング後はヒトでのサプリメントとしての摂取が可能となる。本研究では天然由来化合物173分子の中から有用な分子の絞り込みを行った。筋管細胞のミオシン分子を免疫染色しイメージアナライザーを用いて筋管細胞の面積変化を測定し面積増加を筋肥大効果として検討をおこなった。残念ながら筋管細胞の肥大効果は安定した結果を得ることが出来なかった。同時に行った分化誘導時に化合物を作用させる筋分化促進分子(筋再生促進分子)の探索を行ったところ候補となる8分子を特定することが出来た。特定した8分子は細胞形態観察の結果からいずれも細胞毒性を示さないことが確認された。そのうち特定した2分子は筋肥大促進作用のある分子としてすでに報告のある分子であった。濃度依存性の検討を行った2次スクリーニングの結果より2分子が有力な候補となる結果であった。イメージアナライザーは申請者の所属施設にはないため今年度新たにイメージアナライザーを用いないスクリーニング法の検討を行った。細胞内のミオシンの量をELISA法で検出することで筋管細胞の定量を試みた。しかしながらまだ最適な条件を見つけるに至っていない。次年度は続けて条件検討を行い至適な実験系の構築を目的とする。絞り込んだ候補分子についてはヒト骨格筋細胞での作用を確認する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

筋肥大促進分子の探索は再度行う予定である。筋再生促進分子に関しては候補分子が明らかになり今後は至適濃度の検討、細胞内シグナル伝達経路の解明を行う。また先の動物実験の準備(投与量、投与期間の検討)を行う予定である。

今後の研究の推進方策

2年目は培養細胞を用いた候補分子の作用機序の解明、効果的な至適濃度の選定を行う。ヒト骨格筋での作用についても同様の実験を行い候補分子の有効性の検証を行う。また今後の研究を見据えて申請者の所属施設にはないイメージアナライザーを用いない新しいスクリーニング法の確立を行う。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Blockade of glucagon increases muscle mass and alters fiber type composition in mice deficient in proglucagon‐derived peptides2023

    • 著者名/発表者名
      Ueno Shinji、Seino Yusuke、Hidaka Shihomi、Nakatani Masashi、Hitachi Keisuke、Murao Naoya、Maeda Yasuhiro、Fujisawa Haruki、Shibata Megumi、Takayanagi Takeshi、Iizuka Katsumi、Yabe Daisuke、Sugimura Yoshihisa、Tsuchida Kunihiro、Hayashi Yoshitaka、Suzuki Atsushi
    • 雑誌名

      Journal of Diabetes Investigation

      巻: 14 号: 9 ページ: 1045-1055

    • DOI

      10.1111/jdi.14032

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] Effects of <scp>N‐acetyl‐L</scp>‐tryptophan on desorption of the protein‐bound uremic toxin indoxyl sulfate and effects on uremic sarcopenia2023

    • 著者名/発表者名
      Ohashi Atsushi、Nakatani Masashi、Hori Hideo、Nakai Shigeru、Tsuchida Kunihiro、Hasegawa Midori、Tsuboi Naotake
    • 雑誌名

      Therapeutic Apheresis and Dialysis

      巻: 27 号: 6 ページ: 1023-1027

    • DOI

      10.1111/1744-9987.14047

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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