研究課題/領域番号 |
23K10592
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 東北学院大学 |
研究代表者 |
高橋 信二 東北学院大学, 人間科学部, 教授 (50375482)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 実行機能 / オープンスキル運動 / 視覚運動 / 社会的相互作用 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,複雑な運動がどのように脳の神経効率を高め,認知機能を向上させるのかを検討する.これまでに,オープンスキルや社会的相互作用を含む複雑な運動は単純な運動よりも認知機能を向上させることが報告されている.一方で,複雑な運動が認知機能を向上させるメカニズムは不明な点が多い.これまでに研究代表者は,単純な運動(ランニング)と複雑な運動(バドミントン)の認知機能と脳賦活に対する影響を比較し,バドミントンはランニングよりも脳の神経効率を高め,認知機能を向上させることを明らかにした.本研究では,複雑な運動を分解・比較し,複雑な運動がどのように認知機能を向上させるのかを明らかにする.
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研究実績の概要 |
本研究では、複雑な運動がどのように脳の神経効率を高め,認知機能を向上させるのかを検討する。これまでに、オープンスキルや社会的相互作用を含む複雑な運動は単純な運動よりも認知機能を向上させることが報告されている。一方で、複雑な運動が認知機能を向上させるメカニズムは不明な点が多い。これまでに研究代表者は、単純な運動(ランニング)と複雑な運動(バドミントン)の認知機能と脳賦活に対する影響を比較し、バドミントンはランニングよりも脳の神経効率を高め、認知機能を向上させることを明らかにした。本研究では、複雑な運動を分解・比較し、複雑な運動がどのように認知機能を向上させるのかを明らかにすることを目的とする。具体的には、複雑な運動に含まれる「視覚運動」と「社会的相互作用」に注目し、複雑な運動の認知機能に対する効果を明らかにする。 「視覚運動」のみを含む複雑な運動としてテニスの「壁打ち条件」、「視覚運動と社会的相互作用」を含む複雑な運動として「対人ラリー条件」、統制条件として「ウォーキング条件」を設定し、各介入条件前後で認知機能および認知機能に影響を与える生理的(脳賦活、酸素摂取量、唾液アミラーゼ)および心理的変数(主観的運動強度、情動反応)の測定を行い、複雑な運動の認知機能に対する影響を分析する。 2023年度では、当初の計画に一部変更を加え、実験によるデータ収集を優先的におこなった。計画当初は全実験の50%を行う予定であったが、全実験の95%を完了することができた。一方で、データ整理・分析には計画当初より若干の遅れが生じている。全体の進捗状況としては、計画通りあるいは計画よりも順調に進んでいる。2024年度では、データ収集を完了し、データ整理・分析を行い、成果報告(論文作成)に取りかかる予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予算の関係上、計画当初は2023年度に購入予定だった脳賦活分析用ソフトウェアを購入することができなった。そのため、データ処理の一部に遅れが生じている。同ソフトウェアは2024年度に購入し、分析できる準備を進めている。 一方、計画当初は2023年度では実験全体の50%程度完了することを目指していたが、実験全体の95%を完了することができた。上記の分析ソフトウェアの準備状況の変化を受け、実験によるデータ収集に集中して研究を進めたためである。結果として、「おおむね順調に進展している。」と判断できる。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度では残りの5%の実験を行い、データ収集を完遂させる。同時に、データ処理を行い分析用データセットの完成を目指す。データセットが完成し次第、成果報告(論文作成)を開始する。
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