研究課題/領域番号 |
23K10604
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
|
研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
齊藤 明 秋田大学, 医学系研究科, 准教授 (90591751)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 成長期野球肘 / 肘関節 / 肘外反トルク / 危険因子 / 野球肘 / 成長期 / 肘関節外反トルク |
研究開始時の研究の概要 |
成長期野球肘の発症には、投球時の肘関節外反ストレスの増大が関与すると考えられている。しかし成長期野球選手を対象とし、十分な対象者数をもとに行われた前方視的研究はなく、成長期野球肘の発症と投球時の肘関節外反ストレス増大との因果関係は不明である。 本研究では、成長期野球選手を対象に加速度計を用いて投球肘の肘関節外反ストレス(外反トルク)を計測し、その増大は成長期野球肘発症の危険因子であるかと前方視的に解明する。また球速や投球数、上下肢の関節可動域など他の発症要因も含めて検討し、どの要因が最も成長期野球肘発症に関与するかと明らかにする。
|
研究実績の概要 |
本研究では、成長期野球選手を対象に加速度計を用いて投球時の肘関節外反トルクを計測し、トルク増大が成長期野球肘発症の危険因子であるかを検討する。投球時の肘関節外反トルクの増大は、野球肘発症に大きく関与するとされているが、明確なエビデンスはない。この関係が明らかになれば、今後成長期野球肘を予防する上で重要なデータになると考えられる。 令和5年度は本学主催の投球障害予防教室を6回開催し、約300名の少年野球選手に対して、投球時の加速度計を使用して全力投球時の肘関節外反トルクを計測した。また超音波診断装置を用いた上腕骨内側上顆の形態の確認および当該シーズンにおける疼痛の有無をもとに野球肘の発症や既往歴を調査した。加えて投球時の球速、上下肢の関節可動域、四肢・体幹の柔軟性などを計測し、質問紙にて身長・体重、年齢、野球歴、ポジション、練習状況を聴取した。今後、1年間の追跡調査を行い、令和6年度に再度野球肘発症の有無を調査し、統計学的解析を行う。令和5年度の対象者数のみでは不十分であるため、令和6年度にも同様の測定を実施する。 現在は、除外基準に該当する参加者を除外し、次年度に向けてデータの整理を行っている。次年度は、1年間追跡可能だったデータに対し統計学的解析を行う予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和5年度はおおよそ予定の対象者に対してデータ収集ができた。
|
今後の研究の推進方策 |
令和6年度も引き続き、300名程度の対象者に対して投球時の肘関節外反トルクなどを計測する。 令和5年度に計測し、除外基準に該当しない対象者は、1年間追跡し野球肘発症の有無を確認する。 これらのデータをもとに統計解析を行う。
|