研究課題/領域番号 |
23K10619
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
金岡 恒治 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (80323294)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | モーターコントロール / kinematic MRI / スポーツパフォーマンス / ライフパフォーマンス / 体幹筋 |
研究開始時の研究の概要 |
今年度は前述の下肢挙上運動時の体幹・股関節・下肢筋群の筋活動解析を行い、体幹下肢の筋協調性を解析し、モーターコントロール機能を解明する。 次年度は骨盤底筋の活動様式をMRIによって観察する研究を計画する。
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研究実績の概要 |
1:体幹・四肢のモーターコントロール機能の解明を目的に、健常人被験者を対象とし、立位での下肢挙上、骨盤挙動、背臥位での下肢挙上動作などにおいて、体幹・下肢の筋活動様式の解析を実施している。これまでに13名の若年健常人男性を対象とし、さまざまな動作の際の体幹筋(腹横筋、内腹斜筋、外腹斜筋、腹直筋)および下肢筋群(大臀筋、中臀筋、大内転筋、大腿直筋、大腿二頭筋)の筋活動を記録した。その結果は現在解析中であるが、一部の結果は下記の論文として発表した。 Murofushi K et al. External focus instruction using a paper balloon: impact on trunk and lower extremity muscle activity in isometric single-leg stance for healthy males. 2:骨盤底筋の機能を明らかにするために、18名の腰痛者を対象に、3.0T-MRI撮像装置を用いて、安静時と腹部最大引き込み動作時の尾骨挙動を解析した。結果として腹部引き込み挙動によって尾骨の挙動を認め、骨盤底筋の活動によって尾骨が牽引されることで挙動することが示された。また仙腸関節障害を呈するものは骨盤底筋の活動が低下しているとの仮説を検証するために、腰痛者を仙腸関節性腰痛とそれ以外の腰痛に分けて、尾骨挙動を比較したが両群間に有意な差は認めなかった。これらの研究成果は2023年度メルボルンで開催された国際腰痛骨盤痛学会において発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定通りに実験が行われ結果の解析を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
これまで得られたデータを解析し、体幹・骨盤・下肢のモーターコントロール機能が腰痛や競技パフォーマンス、ライフパフォーマンスに与える影響を明らかにしていく。また得られた知見をもとに、より有効性の高い腰痛の運動療法の開発とその実践に取り組んでいく。
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