研究課題/領域番号 |
23K10628
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 共立女子短期大学 |
研究代表者 |
中島 早苗 共立女子短期大学, 文科, 教授 (60535459)
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研究分担者 |
山田 直子 福山大学, 生命工学部, 講師 (00965775)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 運動 / 終末糖化産物 / 糖化 |
研究開始時の研究の概要 |
終末糖化産物(Advanced Glycation End-Products; AGEs)は、糖化の指標であり過去の血糖値の影響を受けるが、女性の体調や心身への不調に大きく関与する月経周期と、非侵襲的かつ簡便に知ることができる皮膚AGEsの関連については明らかにされていない。本研究の目的は、月経周期のフェーズにおける血糖値の上昇の違いと皮膚AGEsの関連について明らかにすることフェーズ毎での積極的な運動付加および食事指導が糖化を抑制し皮膚AGEs値を低減できるか否かについて検証することである。
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研究実績の概要 |
本研究(研究1)の目的は、皮膚に蓄積する終末糖化産物(Advance Glycation End-Products; AGEs)が習慣的な有酸素運動または食事・栄養指導の付加によって低減させることができるかどうかを検証することである。 当該年度は、運動習慣のない健康な若年層女性を対象として、1)運動実施群、2)食事・栄養指導群、3)対象群において、皮膚AGEs値にどのような変化をもたらすか比較・検討することを目的とした。研究実施の方法は、最大酸素摂取量(以下、VO2max)の推定値を測定後、1)運動実施群は、コードレスバイクを用いて、心拍数を目安におよそ70%VO2max程度の運動強度で1回あたり30分間の自転車漕ぎ運動を週2回、10週間実施した。2)栄養指導実施群は、食事に関する講義を実験期間中に2回受講し、毎日の食事の記録を10週間実施した。食事の記録に対しては週1回のフィードバックを行った。3)対象群は、運動も食事・栄養指導も実施せず、いつも通りの生活を送り、他群と同様の時期に測定のみ実施した。全ての群は、VO2max測定前(2023年9月下旬)、実験開始から5週間後、10週間後(2023年12月中旬から下旬)、さらに全ての運動もしくは食事・栄養指導の付加が終了してから約3カ月後(2024年3月下旬)に空腹時血糖値、糖化マーカーである血中HbA1c値、皮膚AGEs値等を測定した。その他、実験期間中の活動量を調べるために全ての被験者は活動量計を10週間装着した。全ての測定終了後、被験者には各々のデータのフィードバックが完了した。研究の成果については、現在分析が進行中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定では、研究1の運動実施群は70%VO2max程度と40%VO2max程度の異なる運動強度で運動付加を予定していたが、経費の関係により後者を削除し、測定回数等も調整をした。若干の変更点は生じたものの、予定していた計画はほぼ実施することができた。
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今後の研究の推進方策 |
研究1のデータを整理し分析していくとともに、研究2を遂行していく予定である。次年度は、1)過度な運動習慣のない女性を対象として月経周期に関するアンケート調査を行い、基礎体温、身体活動量、血糖マーカー等の記録や測定を実施する。また、1)の結果をもとに2)月経周期のフェーズに応じた積極的な運動実施または食事指導を付加することで皮膚AGEs値を低減させることができるかどうかについて実験的に検証を進める予定である。
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