研究課題
基盤研究(C)
運動は海馬の神経可塑性を高め、学習記憶能力の向上やうつ・不安の解消に有効である。近年では、現場への橋渡しを目指して、有効な運動条件の検討が精力的に行われているが、ストレス感受性が高い個体では、運動条件を踏まえて海馬への影響やそのメカニズムを検討した研究は少ない。本研究では、ストレス高感受性動物(BALB/cマウス)に強制(トレッドミル)または自発(回転ホイール)の運動トレーニングを行わせた際の海馬神経新生・機能、ストレスホルモン、視床下部室傍核(ストレス中枢)神経活動の変化を検討し、ストレス感受性が高い個体において、ストレスと海馬の適応の観点から強制運動と自発運動のどちらが有益か明らかにする。