研究課題
基盤研究(C)
スポーツ科学領域における毛細血管の評価は侵襲的方法に限られており,スポーツ現場への導入は困難である.手指の爪床部(皮膚と爪の接触部分)では,毛細血管はループ状構造を形成しており,非侵襲的に観察できる.血管増殖の誘発因子であるシェア・ストレスは非活動肢でも運動中に増大するので,手指爪床部毛細血管も運動トレーニングに適応し,その適応がトレーニング効果の指標になる可能性が考えられる.本研究では,手指爪床部毛細血管がトレーニング効果の指標になるか否かを明らかにするため,1)手指爪床部毛細血管の形態をアスリートと非鍛錬者で比較し,また,2)手指爪床部毛細血管の形態と体力との関連性を検討する.