研究課題/領域番号 |
23K10638
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 流通経済大学 |
研究代表者 |
大槻 毅 流通経済大学, スポーツ健康科学部, 教授 (20375372)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 手指爪床部 / 毛細血管ループ / マイクロスコープ / アスリート / 毛細血管 / 体力 |
研究開始時の研究の概要 |
スポーツ科学領域における毛細血管の評価は侵襲的方法に限られており,スポーツ現場への導入は困難である.手指の爪床部(皮膚と爪の接触部分)では,毛細血管はループ状構造を形成しており,非侵襲的に観察できる.血管増殖の誘発因子であるシェア・ストレスは非活動肢でも運動中に増大するので,手指爪床部毛細血管も運動トレーニングに適応し,その適応がトレーニング効果の指標になる可能性が考えられる.本研究では,手指爪床部毛細血管がトレーニング効果の指標になるか否かを明らかにするため,1)手指爪床部毛細血管の形態をアスリートと非鍛錬者で比較し,また,2)手指爪床部毛細血管の形態と体力との関連性を検討する.
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研究実績の概要 |
毛細血管は皮膚の近辺でループ構造を形成しており、半透明の爪床部(皮膚と爪の接触部分)におけるループ状毛細血管の画像はマイクロ・スコープで非侵襲的に撮影可能である。本研究の目的は、大学生アスリートおよび非鍛錬者の毛細血管をマイクロ・スコープで観察し、その形状(ループの数、幅、長さ等)を群間比較することである。2023年度は、課題1)健常男性(21~47歳)を対象に3日連続の測定を行い、データの再現性を確認したうえで、課題2)男子大学生トライアスリートおよび非鍛錬男子大学生を対象に測定を行った. (課題1:再現性の検討)3日間の変動係数を算定したところ、毛細血管ループの本数、長さ、幅のいずれにおいても、データのばらつきは許容範囲内だと考えられる変動係数が得られた。 (トライアスロン選手と非鍛錬者の比較) 年齢、身長、体重、体脂肪率、血圧、心拍数に群間の差は認められなかった。トライアスロン選手では非鍛錬者に比べ、毛細血管ループの本数は多く、長さは短かった。毛細血管ループの幅に群間差は認められなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
対象となるアスリートがトライアスロン選手に限られており、予定通りに進んでいるとは言えない。その一方で、再現性の検討を実施したという、当初の計画にはない成果が得られた。
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今後の研究の推進方策 |
対象とする競技種目数を増やし、測定を継続的に行う。
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