研究課題/領域番号 |
23K10668
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
工藤 大介 順天堂大学, 医学部, 非常勤講師 (50348950)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 動体視力 / 精密眼球運動 / 眼球運動成分 / 滑動性追跡眼球運動 / 衝動性眼球運動 / ビジョントレーニング / 視機能トレーニング |
研究開始時の研究の概要 |
動体視力はビジョントレーニングによって改善が期待できるが、その効果は非定量的であった。申請者はトレーニング効果を評価するための指標として、眼球運動に着目し、その計測法を開発してきた。本研究は、トレーニングによる動体視力と眼球運動の変化を解析するため、両者の同時測定装置の構築を目的とする。測定データを統計的に解析し、動体視力の向上に寄与する眼球運動成分を同定する。同定した成分が被験者の年齢、性別、運動歴で相違性があるかを評価することを目標とする。本研究で解明した介入効果をスコアリングし、ビジョントレーニングの定量的評価法を確立し、スポーツ競技者に最適なテーラーメイド訓練の提供を目指す。
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研究実績の概要 |
本実験の目的は、眼球運動の諸成分を精密に計測、解析することによる、DVAの成績への影響を明らかにすることである。 本年度はまず、普段運動習慣のない被験者20名(20~22歳の運動経験のない男性)に対して、DVA測定時に精密眼球運動測定を同時に行い、DVAの成績に影響する眼球運動の成分が何か明らかにすることを目標に、20名の被験者からデータを得ることに成功した。眼球運動成分としては① smooth pursuitの眼球速度:動く視標に対する追跡能力の指標 ② saccadeの開始時間:視標の動きに対するsaccade反応時間の指標 ③ saccadeの最大速度:追跡中に起こる急速眼球運動の最大値の指標 ④ 眼球位置と視標位置の差(エラー):眼球運動による追跡能力の指標、の4点とし、20名分のデータを得て、現在は各被験者の眼球運動成分データを解析中である。このデータは、本研究における、運動習慣のない若年被験者データの基準とする予定であり、今後、性差や年齢による比較、さまざまなスポーツ種目での比較などに利用できる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
大学生に被験者を依頼しているため、コロナ禍において実験を行うのが困難な時期が長かった。昨年春よりようやく多くの制約が解除されたので、徐々に実験を再開している。実験に使用している器材は、以前より継続して使用している器材なので慣れていることもあり、現在は順調に実験を再開出来ている。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究の推進方策であるが、本実験で得られる精密眼球運動成分につき、被験者の年齢、性別の差異や競技歴(運動の有無)との相関解析を比較検討することを予定している。 そのため、本年度は男性20名(20代運動経験者5名、20代運動未経験者5名、 40代運動経験者5名、40代運動未経験者5名) 女性20名(20代運動経験者5名、20代運動未経験者5名、 40代運動経験者5名、40代運動未経験者5名)、計40名の被験者に対してDVA測定時の精密眼球運動測定を行い、DVAの成績と眼球運動成分の検討を行い、それぞれのグループ間での相違を比較検討できるよう準備を進めている。
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