研究課題/領域番号 |
23K10687
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 鹿屋体育大学 |
研究代表者 |
中村 夏実 鹿屋体育大学, スポーツ・武道実践科学系, 教授 (30287817)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2027年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2026年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | SUP運動 / 歩行運動 / 筋電図 / 姿勢保持 / 体性感覚 / 全身運動 / 健康増進 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、不安定な海面でボードの上に立位姿勢をとり、一本のパドルを操作して海面を進むSUP運動を対象とした研究である。SUP運動は、上肢を使う運動であるだけでなく、姿勢保持に関わる身体制御への刺激が大きく、関連する下肢および体幹筋群の強化やバランス能力の向上に好影響を及ぼすと推測されている。 本研究は、SUP運動における①筋活動の特徴、②熟練度と筋活動の関連、③トレーニング効果の3点を「学術的問い」とし、SUP運動について運動生理学的な基礎情報を明示するものである。また、成人病や転倒防止等の予防運動としての可能性を検討する実践的な研究へと発展させることを見据えた、スタートアップ的研究である。
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研究実績の概要 |
令和5年度研究課題は、「研究1:静水面(プール)におけるSUP運動時の筋活動特性」であり、SUP運動と歩行運動における推進中の上肢、体幹部、下肢の各部位の筋活動様相と重心動揺を計測し、両運動の比較から、SUP運動の特徴を検討することであった。 令和5年度の研究計画は、SUP運動と歩行運動の周期を確定するため、現有の無線筋電計と動画情報を同期するシステムの更新が必要であり、令和5年度はそのシステム構成に終始した。システム構成に充てる予算計画は令和6年度に繰り越した。システム構成を検討するうえで、何度も海上でのデータ収集を試みており、オペレーションには習熟し、海上測定における実験手順の修正等は十分に行えた。しかし、本測定としてデータを収集するには至らなかった。 上記の通りの筋電図測定の遅れを鑑み、令和7年度以降に予定していた、SUP運動の運動効果に関する課題について、先行して着手した。トレーニングとして、継続的なSUP運動の期間を提示し被検者を募るため、鹿屋体育大学公開講座を活用し「中高年齢者のためのSUPエンジョイ&健康教室」を企画した。なお、令和6年度5月から8月期の運動教室として、参加者の募集は、令和5年度中に開始された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和5年度は、SUP運動および歩行運動の周期を確定するための、筋電図と動画の同期システムの構成を検討することに終始した。令和6年5月現在で構成が確定しており、後は事務手続きを経て、システム一式の納品があり次第データ収集が開始できる状況となった。 一方で、令和7年度からの3か年計画で実施予定であった「SUP運動のトレーニング効果とディトレーニング効果」に関する研究課題について、令和5年度内で中高年齢者を対象としたSUPトレーニングを提供する計画(鹿屋体育大学公開講座におけるSUP運動教室の企画)を進め、トレーニング効果に限定したSUP運動教室の募集が開始された。 上記のことを総括して、本研究課題の進捗状況は、やや遅れていると自己評価した。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年5月時点で、測定機材のシステム構成が確定したため、令和5年度実施予定であった、プール(静水)でのSUP運動と歩行運動を対象とした筋電図測定を早急に開始し、7月末を目途に収集を終え、比較検討する。 また、夏期終了時(10月中旬)を目途に、令和6年度から2か年計画でデータ収集予定の、海面の凪、各風速条件でのSUP運動中の筋電図と重心動揺のデータを収集を開始する。 SUP運動の効果については、5月~8月までの1回/週で計15回前後のSUP運動に対する運動効果を検討し、次の課題であるディトレーニング効果を含む検証計画を立てる。
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