研究課題/領域番号 |
23K10717
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 鹿屋体育大学 |
研究代表者 |
萬久 博敏 鹿屋体育大学, スポーツ・武道実践科学系, 准教授 (50239167)
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研究分担者 |
成田 健造 鹿屋体育大学, スポーツ・武道実践科学系, 講師 (70836999)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 高強度トレーニング / 競技力向上 / 間欠的運動 / 競泳競技 / 酸素摂取量 / 酸素借 / 高強度 / 低酸素 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、様々な高強度間欠的運動時のエネルギー代謝特性について常酸素・低酸素条件下で定量し、競泳競技における各距離種目の代謝特性に合致させた至適なトレーニング条件を見出すとともに、実際にそのトレーニング効果までを検証しようとするものである。
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研究実績の概要 |
本研究は、低圧低酸素環境下における競泳競技の高強度トレーニングプログラムを運動時間、強度、重要なエネルギー供給系といった代謝特性を考慮に入れ、見出すことを目的とする。 本年度の目的は、常圧常酸素環境下で異なる高強度運動プロトコルを実施し、運動時の有酸素性・無酸素性エネルギー供給動態を定量し、短距離種目に対して、より効果的なトレーニングプロトコルを見出すことであった。 被検者は、よく鍛錬された男子大学生で水泳部に所属する競泳選手8名であった。実験では、正確にエネルギー需要量を定量するため、電磁ブレーキ式自転車エルゴメーターを利用し、5秒の運動と10秒の休息を6回繰り返す高強度間欠的運動と7秒の運動と8秒の休息を4回繰り返す高強度間欠的運動を実施し、酸素摂取量、酸素借および運動出力を比較した。運動強度の設定は30秒で疲労困憊に至る強度とした。 結果は、酸素摂取量、酸素借および運動出力共に5秒の運動と10秒の休息を6回繰り返す高強度間欠的運動が高値を示した。また、7秒の運動と8秒の休息を4回繰り返す高強度間欠的運動では、セットを重ねるごとに運動開始時の運動出力が低くなり、運動終盤には出力低下が大きい傾向にあることが確認された。これらの結果、無酸素性エネルギー供給系により刺激を与える5秒の運動と10秒の休息を6回繰り返す高強度間欠的運動が、短距離種目に対して、より効果的なトレーニングプロトコルであることが明らかになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
自転車エルゴメーターを利用した5秒運動10秒休息を6回と7秒運動8秒休息を4回の間欠的運動プロトコルにおける代謝特性を明らかにできたことから、おおむね計画通りに進展している。
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今後の研究の推進方策 |
無酸素性エネルギー供給系により刺激を与える5秒の運動と10秒の休息を6回繰り返す高強度間欠的運動プロトコルを異なる酸素分圧での低酸素環境下で実施し、その際の代謝特性に及ぼす影響を検討する。
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