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競技中の選手間感染リスクの実態解明と競技特性毎の感染対策マニュアル策定と効果実証

研究課題

研究課題/領域番号 23K10725
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59020:スポーツ科学関連
研究機関順天堂大学

研究代表者

小松 孝行  順天堂大学, 医学部, 准教授 (70621928)

研究分担者 石垣 陽  電気通信大学, 国際社会実装センター, 特任教授 (50723350)
堀 賢  順天堂大学, 大学院医学研究科, 教授 (80348937)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワードスポーツ / 感染症 / 感染経路別対策 / 飛沫感染 / 接触感染
研究開始時の研究の概要

本研究では、感染リスクの高いとされていたバスケットボール競技におけるCOVID-19感染の実態を明らかにし、更にその他の競技毎・場面毎の具体的な感染リスク(特に飛沫感染や接触感染など)の評価とマスク着用の影響を検討し、それらの知見をもとに競技特性を考慮した感染対策マニュアルを策定するとともに、同マニュアル遵守による競技力への影響やスクリーニング検査との費用対効果比較、また人的負担軽減と同時に感染対策の質向上に寄与したかを検証する。

研究実績の概要

令和5年度は以下の後方視的観察研究を実施した。
2022年3月4月23日から11月11日において、一般社団法人関東大学バスケットボール連盟内で実施した3大会(計865試合)の期間中に報告のあった新型コロナウイルス感染症(以下COVID-19)罹患者86名(41大学)を対象のうち、①大会開催期間外での発症者、②発症48時間前まで遡って試合実施がなかった者、および③試合実施はあったが、不出場であった者、を除いた8名(4大学)を対象に、試合中における対戦大学選手への感染伝播の状況に関して、後方視的に検討した。なお、当該選手の発症48時間前まで遡り対戦した大学の選手のうち、当該選手と推定1m以内の距離で合計150秒以上接触していた選手を濃厚接触者と定義し、体調確認に加えて、最終接触から5日目に全例SARS-CoV-2ウイルスに対するPolymerase Chain Reaction(以下PCR)検査を実施した。
8名全員が試合後に発症し、対戦大学内に42名の接触者を認め、平均接触時間は中央値47.5秒(四分位範囲 [20.0-122.5秒]であった。Jones Bらが作成したTeam Sport Exposure Framework-2 (TS-REF-2)に従い、感染リスクを分類した結果、最も感染リスクの高い「INCREASED」群に該当したのは41名であったが、合計150秒以上の総接触時間を呈した7名が濃厚接触者であった。42名全員が接触後無症状で経過し、濃厚接触者に該当した7名の5日後に施行したPCR結果は全例陰性であった。
以上より、オミクロン株流行期において、無症状であればバスケットボール競技実施中における対戦大学の選手へのCOVID-19感染リスクは極めて低いことが明らかとなった。
以上が研究概要であり、同内容に関して、論文作成を検討中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初予定であった大学バスケットボールにおける実施内容を後方視的に解析することができたため。

今後の研究の推進方策

今回報告した内容を論文として報告し、また実際の選手間距離を定量化する方法を検討する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] バスケットボール競技実施中の新型コロナウイルス感染症伝播リスク2023

    • 著者名/発表者名
      小松孝行, 伊藤恵梨
    • 学会等名
      第34回日本臨床スポーツ医学会学術集会 一般演題 (口演) 18 「呼吸・循環器・感染症」 1-9-O18-5
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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