研究課題/領域番号 |
23K10729
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
鳥居 俊 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (70164069)
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研究分担者 |
筒井 俊春 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 助教 (10962326)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2026年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 身体運動 / 身体発育 / 骨密度 / 筋量 / 成長期 / スポーツ / 運動器 |
研究開始時の研究の概要 |
成長期のスポーツ活動は骨量や骨密度など運動器の発育を促進させることを論じてきた一方で,スポーツ活動が過度に行われることで骨量獲得の抑制や初経発来の遅延など健全な発育を抑制することを報告した.発育段階早期より審美系,持久系競技を行う選手は早熟化や低身長といった発育に関する諸問題が国内外で議論されている.しかしながら,どのようなスポーツ活動が運動器の発育に促進効果を及ぼすか,またどのような要因が運動器の発育を抑制し得るかについては未解決な課題である.本研究は,様々な競技集団の成長期の選手を募集し,運動器の発育に及ぼす発育段階のスポーツ活動の様式を特定し,発育を促進あるいは抑制しうる要因を解明する.
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研究実績の概要 |
2023年度は募集期間が短かったため十分な被験者募集ができず、応募のあった6~15歳の男女児13名の測定にとどまった。DXA装置による全身、股関節、腰椎の測定を実施し、骨密度や骨長を検討した。また、超音波断層装置を用いて、大腿骨内側の荷重部の軟骨厚の計測も行った。 初年度は横断的検討であるが、全身骨密度、上腕、前腕、大腿、下腿の骨長は年齢や身長と相関していた。上腕骨長は下腿骨長とほぼ等しい数値で分布していた。上腕、前腕骨長と上肢骨密度、大腿、下腿骨長と下肢骨密度との間にも有意な正の相関がみられた。また、軟骨厚は年齢とともに減少し骨端核の発育による変化と推測される。 今後、縦断的な測定により身長増加のタイミングと四肢骨長の増加のタイミングを明確にすることができると期待される。 さらに、野球、サッカーなどスポーツ活動に参加する対象者との比較により、スポーツ活動が骨形態や筋量に与える影響を明確化できる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究は小中学生を主な対象として実施するため夏休みの測定を計画したが、今年度は被験者募集期間を十分に確保することができなかったため少人数にとどまった。次年度は募集方法を改善してより多くの被験者の確保を予定している。
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今後の研究の推進方策 |
初年度の対象者は1年後の測定を実施し変化量を算出することで、身体各部の運動器の発育タイミングを検討できる。さらに、新たに被験者を追加することで横断的検討の信頼性を高める。 野球、サッカーなどのスポーツ活動を行う同年代の小児との比較を行い、スポーツ活動が運動器に与える影響を明らかにする。 スポーツ活動の量や強度を客観化することで、適切なスポーツ、身体活動に関する指標を作成する。
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