運動技能の学習―指導場面では,他者と同じように練習を行っても,なかなか技能の向上が認められない学習者が見受けられる。このような学習者は,「運動不振」と呼ばれる。本研究では,運動不振を呈する学習者の効果的な学習支援策を考案するために,「運動能力観」に着目し,下記の3点を検討する。学習者が自身の運動能力をどのように認識するかは学習行動に大きく影響すると考えられる。 1. 運動能力観尺度の尺度構成を行い,外的妥当性(基準関連妥当性)を検討する。 2. 運動能力観尺度の信頼性及び因子的妥当性を検討する。 3. 運動不振学生と非運動不振学生の運動能力観を比較する。
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