研究課題/領域番号 |
23K10769
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
吉松 梓 明治大学, 経営学部, 専任准教授 (90508855)
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研究分担者 |
徳田 真彦 大阪体育大学, 体育学部, 講師 (20784135)
向後 佑香 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 助教 (70642669)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 体験格差 / 自然体験 / 子どもの貧困 / 発達格差 / ひとり親家庭 |
研究開始時の研究の概要 |
「子どもの貧困」から生じる教育格差、非認知能力の発達格差、心身の健康格差など、子どもを取り巻く様々な格差は社会的に解決すべき重要な課題である。中でも、自然体験活動は子どもの心身発達に有効な手段とされながらも、コロナ禍による体験不足や家庭の経済状況による体験格差が懸念されている。 そこで本研究では、1.子どもの貧困(家庭の状況)による自然体験の機会と効果の格差を明らかにすること、2.子どもの貧困に対応した自然体験活動が発達格差の改善に効果的なのかを検証することを目的とする。実践者と研究者が協働して研究に取り組むことによって、すべての子どもが自然体験の恩恵を享受することができる社会を目指す。
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研究実績の概要 |
「子どもの貧困」から生じる教育格差、非認知能力の発達格差、心身の健康格差など、子どもを取り巻く様々な格差は社会的に解決すべき重要な課題である。中でも、自然体験活動は子どもの心身発達に有効な手段とされながらも、コロナ禍による体験不足や家庭の経済状況による体験格差が懸念されている。そこで本研究では、1.子どもの貧困(家庭の状況)による自然体験の機会と効果の格差を明らかにすること、2.子どもの貧困に対応した自然体験活動が発達格差の改善に効果的なのかを検証することを目的としている。 研究初年度である2023年度は、研究課題2の子どもの貧困に対応した自然体験活動の心理社会的な発達に関する効果検証の調査を先行して実施した。民間の自然体験活動提供団体より協力を得て、2023年7月から9月に実施された自然体験活動を研究フィールドとした。自然体験活動に参加した子どもおよびその保護者に対して質問紙法による事前事後の調査を実施し、同時に、統制群として同時期に同世代を対象としたWeb調査を実施した。調査内容には、子ども(小・中学生)に対しては自尊感情測定尺度、保護者に対しては子育てレジリエンス尺度を使用した。その結果、自然体験活動は子どもの自尊感情、および保護者の子育てレジリエンスに肯定的な影響を及ぼすことが明らかになった。 また、本研究課題採択以前にパイロット研究として実施したひとり親家庭に対する自然体験活動について、論文を投稿し発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究課題 1 子どもの貧困と自然体験の格差の実態把握については当初の予定より進行が遅れているものの、研究課題2 子どもの貧困に対応した自然体験活動の心理社会的な発達に関する効果検証については、予定より先行して実施することができたため、おおむね順調に進展していると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度の研究計画は以下の通りである。 まず、研究課題1 子どもの貧困と自然体験の格差の実態把握については、当初一定規模の横断的調査を予定していたが、自然体験の機会の格差の要因をより詳細に検討するために、21世紀出生時縦断調査等の2次利用による調査を検討している。 次に、研究課題2 子どもの貧困に対応した自然体験活動の心理社会的な発達に関する効果検証については、2023年度に得られた調査結果の論文投稿、および保護者への事後インタビューによるプロセスの検討を予定している。
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