研究課題/領域番号 |
23K10770
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
石井 香織 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (10548697)
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研究分担者 |
岡 浩一朗 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (00318817)
柴田 愛 筑波大学, 体育系, 准教授 (30454119)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 身体活動 / 座位行動 / 子ども / 健康 / 学力 |
研究開始時の研究の概要 |
身体活動推進に加え座りすぎを防ぐ対策の推進が子どもの身体的健康のみならず、心理的健康を維持・改善し、学力を向上させる。近年は身体活動、座位行動に加えて睡眠を含んだ各行動のバランスを、1日(24時間)を通して考える行動基準が世界の潮流である。しかし、日本の子どもを対象にした24時間のバランスを考慮した研究はわずかである。そこで本研究の目的は、24時間行動基準が健康・学力に与える長期的影響を解明すると共に、その基準の認知による知識、信念や意図の向上および身体活動の推進、健康・学力への影響に対する短・長期的効果を検証することである。
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研究実績の概要 |
身体活動推進に加え座りすぎを防ぐ対策の推進が子どもの身体的健康のみならず、心理的健康を維持・改善し、学力を向上させる。近年は身体活動、座位行動に加えて睡眠を含んだ各行動のバランスを、1日(24時間)を通して考える行動基準が世界の潮流である。しかし、日本の子どもを対象にした24時間のバランスを考慮した研究はわずかである。そこで本研究の目的は、24時間行動基準が健康・学力に与える長期的影響を解明すると共に、その基準の認知による知識、信念や意図の向上および身体活動の推進、健康・学力への影響に対する短・長期的効果を検証することである。初年度である本年度は、24時間行動基準が健康・学力に与える長期的影響の検討を行うため、1中学校区の小学校・中学校に通う児童・生徒(960名)を対象に縦断調査を行った。調査・測定項目は、ベースライン調査時から取得している、基本属性および身体活動・座位行動、睡眠、メンタルヘルスの項目である。学力および体力については、学校からの提供を受けた。調査方法は、留置法で実施した。ガイドラインを3つ全て満たしたのは全体のわずか3%であった。男女別にみると、ガイドラインを満たしているのは男子4.8%、女子1.6%であった。一方、どのガイドラインも満たしていない人は全体の32.5%で、男子が31.3%、女子が33.5%であった。今後の研究期間の2年間の追跡調査を経て、4年間での24時間身体活動ガイドラインの充足の変化がアウトカム変数に与える影響を検討する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初示した研究計画から、概ね順調に遂行することができているため、(2)と判断した。
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今後の研究の推進方策 |
本研究課題の今後の計画は、引き続き24時間行動基準が健康・学力に与える長期的影響を解明するために、同一の対象に同様の方法にて追跡調査を行う。また、もう1つの課題として挙げている身体活動・座位行動基準の認知による知識、信念や意図の向上および身体活動の推進、健康・学力への影響に対する短・長期的効果を検証する。本課題については、当初初年度より開始予定であったが、基準として用いる「健康づくりの身体活動・運動ガイド2023ーこども版」(厚生労働省)の公開が2024年1月をなったことから、次年度に検討を開始することとなった。当初の予定より数か月遅れての実施となるが、事前の準備をすでに行っているため、期間内に成果を挙げることができる。
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