研究課題/領域番号 |
23K10780
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
高橋 浩二 長崎大学, 教育学部, 准教授 (20568224)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2026年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | フィジカルリテラシー / 「動き」の把握 / 自律する子ども / Well-beingの実現 / 善と正 / 体育学の独自性 / phyiscal literacy / well-being / 運動実践 / 身体 / 教育DX |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、「個別最適な学び」と「協働的な学び」の実現が目指される学校教育について、学校体育の立場からフィジカルリテラシーに注目し、その獲得が子供のwell-beingの実現に寄与することを目指した「フィジカルリテラシー獲得のための学校体育の開発」を進める。特に、M. Whiteheadが提唱したフィジカルリテラシーの概念及び方法について哲学的・教育学的に検討し、Quality Physical Education(QPE)を分析することによって、学校教育におけるフィジカルリテラシーの位置づけを明確にする。さらに、具体的な運動実践プログラムを考案し、学校現場へ提供する。
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研究実績の概要 |
本研究では、フィジカルリテラシー獲得のための構造化された学校体育の開発を進めている。研究1年目は、①リテラシー、学校教育、体育に関する国内外文献を収集し、M. Whiteheadのフィジカルリテラシー研究と対比すること、②学校教員や研究者へ協力を仰ぎ、学校体育において獲得し得るフィジカルリテラシーの内容を検討し始めること、という2つの観点から研究を進めた。 研究の結果、①については、『 Well-beingの実現に向けた学校体育における身体的リテラシーの位置づけ』(共同)について発表した。②については、『動きが「わかる」子もを育成する小学校体育科学習―身体知で知識と技能をつなぐ学習デザインの提案』、『自律する子どもをはぐくむ小学校体育科の授業―「かかわり合い」を形成する「つくる学習」の展開から― 』(共同)について発表した。これらの成果は、シンポジウム『スポーツ・コーチングを哲学する(2年目):コーチングという場での邂逅 』に生かされている。さらに、『A Study of Sports Education for the Junior Generation in Japan: Values of Engaging in Sports and Second Career Education』(共同)や『Examination of “BEING and OUGHTNESS” and “The Good and THE Right” in Sports 』(共同)について発表した。なお、本研究課題に関連して『大学体育改善の取り組み』について発表し、大学体育についての意見交換から新たな知見を得た。さらに、『日本における体育学の独自性を省察する』について発表し、論文が受理された。以上の成果を踏まえ、共著者として執筆した『体育の哲学』が刊行されることが決まっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画の内、①の順調な進行によって、③の分析が進んでいる。その成果について、論文投稿の準備も進んでいる。また、②については、附属学校のみならず公立学校教員からの協力を得ることができたため、小学生に対して動きの「把握」や「獲得」について運動実践を通じてデータを収集することができた。
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今後の研究の推進方策 |
研究課題の達成に向けて、当初の計画通り、研究を進める。また、研究の成果について論文を投稿する。
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