研究課題/領域番号 |
23K10786
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
|
研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
荻原 朋子 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 先任准教授 (50365566)
|
研究分担者 |
須甲 理生 日本女子体育大学, 体育学部, 准教授 (70614478)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | 中学校体育授業 / ネット型教材 / 連携プレイタイプ / ゲームパフォーマンス分析 / ネット型 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、中学校体育授業におけるネット型球技単元において、特に連携プレイ型ゲームに着目し、中学校におけるネット型球技教材の系統性モデルを提示することを目的とし、各学年段階に適した教材・教具、ゲームパフォーマンスについて評価解析することとする。 そのため、①中学校におけるネット型のゲーム教材の整理と学習効果のあるゲーム教材の評価解析、②中学校におけるネット型ゲーム教材の実践研究(第1・2学年、第3学年)、③実践研究において得られたデータからゲームパフォーマンスを分析し系統性モデルを提案することとした。
|
研究実績の概要 |
平成29年告示の中学校学習指導要領におけるネット型の主な学習内容は、中学校段階ではボールや用具を操作する技能と、定位置に戻る動きによって空いた場所をめぐる攻防を展開することとされている。一方、このような内容が示されたとはいえ、各学年段階に応じた学習内容を特定していくことは容易ではない。そこで本研究では、中学校体育授業におけるネット型球技単元において、特に連携プレイ型ゲームに着目し、中学校におけるネット型球技教材の系統性モデルを提示することを目的とし、各学年段階に適した教材・教具、ゲームパフォーマンスについて評価解析することとした。 令和5年度は、海外における体育授業におけるネット型ゲーム教材の現状について、アメリカ合衆国の中学校教員を対象にインタビュー調査を実施した。アメリカにおいては、ウエストバージニア州モーガンタウン市の男性教員1名と、コロラド州ガニソンの中学校教員2名を対象とした。インタビューでは体育授業に関する質問、ネット型単元に関する質問について約20項目を半構造化インタビューで実施した。時間は各人30分程度の時間であった。加えて、各教員がこれまでに作成したネット型単元の指導案のテキスト資料データを収集した。 加えて、日本と海外におけるネット型単元教材の違い等を分析するため、日本の中学校教員1名に対して同様のインタビュー調査を実施した。今後、追加で2名のインタビュー調査を予定している。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和5年度では、アメリカ合衆国および日本における中学校教員に対してネット型教材に関するインタビュー調査を実施した。追加で日本の中学校教員に対するインタビュー調査が必要であり、またインタビュー結果の分析を今後進めていく予定である。その際に、平成20年以降を対象とした学術誌(体育学研究、体育科教育学研究、教科教育学研究、スポーツ教育学研究)および、民間雑誌(体育科教育/大修館書店)や文部科学省の指導資料に掲載されている連携プレイ型のネット型ゲーム教材を対象学年ごとに整理した結果を参考に、比較検討をする予定である。 しかし、現時点ではデータの収集の途中であり、すべてのデータが揃っていない状況であるため、早急に日本の中学校教員のデータ収集を行う必要がある。加えて、集中したデータの分析を進める必要があるが、まだ未着手であるため、速やかに着手したいと考えている。
|
今後の研究の推進方策 |
令和5年度においては、日米の中学校教員4名に対してネット型教材に関するインタビュー調査を実施した。令和6年度においては、日本における中学校教員2名を追加してインタビューを実施する。また、インタビュー調査の結果をまとめ学会等で発表する。 加えて、中学校におけるネット型ゲーム教材の実践研究として、中学校1年生を対象とした10時間程度のネット型単元を実施し、ゲームパフォーマンスや生徒の授業への満足度を測る形成的授業評価などから学習成果を分析する予定である。コートサイズやネットなどの用具、ルールの適切性を検討したネット型教材についても今後、さらなる検討を進める。これらのデータ収集や分析を進め、今後は国内外の学会等で発表できるように準備を進めることとする。
|