研究課題/領域番号 |
23K10793
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
|
研究機関 | 中京大学 |
研究代表者 |
中野 貴博 中京大学, スポーツ科学部, 教授 (50422209)
|
研究分担者 |
小栗 和雄 岐阜聖徳学園大学, 教育学部, 教授 (10387516)
春日 晃章 岐阜大学, 教育学部, 教授 (30343726)
細越 淳二 国士舘大学, 文学部, 教授 (70365526)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 子ども / 運動実施 / ソフトスキル / 非認知能力 / GRIT / 体力・運動能力 / 運動促進 |
研究開始時の研究の概要 |
子どもの体力や運動時間は長期的悪化傾向にあるが,測定値の改善を主目的とした運動促進には限界が見え始めている。そのため、本質的に子どもの持続的な運動促進や体力向上、生涯スポーツのために養うべき力は何かが問われている。さらに、子どもの教育目標として、非認知能力やGRITなどのソフトスキル獲得が最優先であり、その上に体力などのハードスキルの成長があるという考えが主流となっている。そこで本研究では、1)子どもの運動実施と非認知能力、社会情緒的スキル、GRITなどのソフトスキル獲得との関係性を明らかにすること、2)子どもの運動実施、ソフトスキルの獲得、体力向上の因果構造モデルを検証することを目的とする。
|
研究実績の概要 |
2023年度は,第1回の調査を実施することができた.児童を対象に,運動習慣,体力・運動能力,GRITや社会情動的スキルなどのソフトスキルなどで構成された質問紙を用いて2000名以上の児童から調査データを収集した.これらのデータに関しては,現在,解析を進めており,2024年度の日本体育・スポーツ・健康学会で発表を予定している. また,計画準備段階から,これまでに収集してきた類似のデータを用いて,European Collego of Sports Scienceにて学会発表を行った.それ以外にも,日本発育発達学会大会での発表や,同学会の雑誌である子どもと発育発達に関連のデータを用いて2件の寄稿をした. さらに,当初は計画にはなかったが,幼児を対象とした調査を実施する機会にも恵まれたため,同様の調査項目を用いて(一部,幼児用に改変),調査を実施した. 現在は,2024年度に計画している,児童6000名程度を対象とした調査実施に向けて準備中である.
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度から一定程度のデータ収集をできており,進行状況は順調である.初年度に調査ができたことで,2024年度にさらに精緻かつ有効な調査項目選定の基礎情報が得られており,2024年度に計画している大規模な調査に向けて,順調に準備を進めることができている.
|
今後の研究の推進方策 |
2024年度は,まず.2023年度に収集したデータを用いて学会での発表や研究論文の投稿を積極的に進めていく.さらに,調査結果を踏まえた,より精緻かつ有効な調査項目の選定に努め2024年度に実施予定の大規模調査に備える. 2024年度に予定している調査の準備段階としては,対象児童が所属する学校および教育委員会には打診が済んでおり,前向きな返事を得ている.次段階としては,調査用紙の確定,校長会での説明等を実施し,最終的な調査実施に向かう.また,ここで示した調査項目の選定に関しては,特に,社会情動的スキルの部分での検討を進めていく.理由としては,最近になってOECDが国際的な調査の報告書を公表したことで,該当領域や調査項目に対する新たな示唆が得られてきていることがあげられる.これらの示唆を本調査にも取り入れて項目をよりよいもににしていきたいと考えている. 年度後半には,得られた調査データを用いて日本発育発達学会等での学会発表に向けて準備を進めていく.さらには,2025年度のEuropean Collego of Sports Scienceへのエントリーも2024年度中に行う必要があるため,これに関しても進めていく.これらの学会での発表で得た示唆や他の研究者からの意見を踏まえて,最終的に研究論文としてまとめる方略を固める.
|