研究課題
基盤研究(C)
炎症性腸疾患は、潰瘍性大腸炎とクローン病に分類される難治性疾患であるが、我が国では、産業の発達とともに、罹患者が急増してきた。炎症性腸疾患では、腸内マイクロバイオームが破綻し、その結果、免疫が正常に作動しなくなり、異常亢進した免疫細胞が自身の腸粘膜を攻撃することにより炎症が生じていると考えられているが、未だ、発症原因は明らかではなく、根治療法は存在しない。本研究は、潰瘍性大腸炎の発症原因の解明に向けて、患者の腸内マイクロバイオーム内の発症因子の探索を行い、腸内マイクロバイオームを正常化するプレバイオティクス・プロバイオティクスを見出すことを目的として実施する。