研究課題/領域番号 |
23K10801
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
林 史和 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (30723291)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 肝機能障害 / 東日本大震災 / 避難 / 脂肪性肝疾患 / 生活習慣病 / 脂肪肝 / 笑い / 認知機能 / 身体機能 / 栄養 |
研究開始時の研究の概要 |
現在、世界で最も増加傾向にある肝疾患は、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)である。しかしながら、NAFLDの病態は完全には明らかでなく、その予防や治療方法も確立されていない。近年、NAFLDと精神的健康問題には、潜在的な双方向性の関連が存在していることが明らかとなってきた。一方で、NAFLDに対する心理的なアプローチによる介入研究の報告は、ほとんどない。最近、我々は、身体及び精神的健康の両方に良い影響をもたらすとして注目されている心理的要因である「笑い」が、脂肪肝に影響を与える可能性を見出した。本研究の目的は、笑いの増加を含んだ介入を実施することで、NAFLDの改善を行うことである。
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研究実績の概要 |
東日本大震災等後の福島県避難区域等では、肝機能障害の増加が報告されている。その要因として、Steatotic Liver Disease (SLD)の関与が予想されるが、災害後の食生活とSLDの関連を検討した報告はない。本研究では福島県「県民健康調査」(FHMS)のデータを用いて、食生活とFatty liver index (FLI)により判定したFLI- SLDの発症との関連を前向きに評価することを目的とした。そこで、震災当時避難区域等に住民登録があり、2011年度のこころの健康度・生活習慣に関する調査に回答し、ウイルス性肝炎の既往が無い健常者を対象として、2018年度まで追跡調査した結果、8年間で2,657人(24.0%)のFLI-SLDを発症した。また、解析の結果、野菜類、果実類、食品摂取多様性が、FLI-SLDの発症と有意な負の関連を示した。本研究は、災害後のSLD発症を予防するためには、豆類、野菜類、果実類の摂取頻度の増加や、多様な食品の摂取を促すための栄養学的介入が有効である可能性を示唆した。この結果は、日本循環器予防学会学術集会にて発表を行った。 さらに、FHMSでは、東日本大震災時の避難経験と肝機能障害との関連についての報告が、複数なされている。しかしながら、その後の避難状況と肝機能障害の推移との関連は明らかでない。そこで、健康診査、及びこころの健康度・生活習慣に関する調査の参加者の2011年度から2018年度までのデータを用いて、長期的な避難状況と肝機能の推移との関連を評価した。その結果から、避難が長期化した地域では肝機能障害が持続しやすいことが示唆された。本研究の結果は、日本公衆衛生学会総会にて発表を行い、英語科学論文雑誌に受理された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
初年度は、福島県「県民健康調査」のデータを用いて、縦断的な解析を行い、脂肪性肝疾患と精神的健康度の因果関係を明らかにする予定であった。しかしながら、その前に、肝機能障害と避難状況や食生活との関連性を明らかにする必要があると考え、解析を行った。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、脂肪性肝疾患と心理社会学的要因に注目した研究を行っていく。
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