研究課題
基盤研究(C)
種々の生物活性が明らかな高分子量縮合型タンニン(コンデンスドタンニン)であるが,構造が複雑な化合物群であるため,その先の精査は敬遠されることが多い.一方,機能性食品の品質確保には,その機能性に寄与する成分の特定及びその含有量の数値化が不可欠で,それゆえ標準品の確保は必須であるが,高分子量コンデンスドタンニンは未だ標準品が存在しない.本研究は,果物やナッツ類等の天然由来の機能性食品素材において,これまで分析評価が困難とされる高分子量コンデンスドタンニンの標準品化を検討し,機能性食品の品質保証のための定量法の確立を目指す.