研究課題
基盤研究(C)
メラトニンは主に松果体で産生され、概日リズムの形成などに関与するホルモンとして知られてきたが、様々な組織で産生され、その機能も多彩である事が近年報告されている。我々は、骨組織に対するメラトニンの機能を調べる研究において、骨芽細胞などの骨を構成する細胞に加え、骨髄の造血細胞にメラトニン受容体が発現している事を見出した。本研究は、骨髄の造血細胞におけるメラトニンの作用を調べる事を目的とし、受容体を発現する造血細胞を明らかにすると共に、メラトニンの造血細胞への作用を調べる。血球を産生する場として重要な骨髄の細胞におけるメラトニンの作用を調べる事は、骨疾患、血液癌の治療や予防戦略に役立つと予想される。