研究課題
基盤研究(C)
超高齢化社会を迎え、高齢者の健康維持は極めて重要な課題である。高齢期では食事量の減少や偏食が生じやすい。食事の「おいしさ」にとって重要な味覚機能の低下がその原因の一つと考えられる。脳は加齢に伴い脳神経細胞の変性を生じ、機能的にも低下するため、この脳の老化が味覚機能を低下させ、食事量の減少や偏食を招いている可能性がある。そこで本研究では、味覚刺激に対する行動反応と若齢マウスと高齢マウスで比較するとともに、脳神経活動の違いを明らかにする。本研究の知見から、高齢期における食行動変容の原因の一端を明らかにし、高齢者の生活の質的向上につなげる。