研究課題
基盤研究(C)
加齢によって正常体重や痩せでも生じる“隠れ脂肪肝”は、減量により低栄養のリスクをともなうため、体重を減少させずに肝内脂肪を減少させなければならないが、その具体策は示されていない。本研究は、褐色脂肪を活性化する熱産生ホルモンの機能障害(抵抗性)に着目し、好ましい運動・食習慣や機能性食品の利用が、加齢にともなう熱産生抵抗性を改善することで、褐色脂肪の活性を回復させ、体重減少をともなわずに肝内脂肪を減少させることを明らかとする。これにより、低栄養のリスクを抱える高齢者でも、隠れ脂肪肝に起因する合併症の予防が可能となり、高齢化社会における健康寿命の延伸と医療費の抑制に大きく貢献できると考えられる。