研究課題/領域番号 |
23K10859
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 横浜薬科大学 |
研究代表者 |
出雲 信夫 横浜薬科大学, 薬学部, 教授 (70368976)
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研究分担者 |
長嶋 大地 横浜薬科大学, 薬学部, 講師 (20713720)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | ラクトフェリン / OVX / 社会性行動 / 不安様行動 / マイクロダイアリシス / 発達障害 / 卵巣摘出 |
研究開始時の研究の概要 |
ラクトフェリン(LF)は、初乳に多く含まれ、哺乳類の成長に極めて重要なタンパク質である。申請者は、行動薬理学的研究において成長したラットにおいて卵巣摘出(OVX)によるエストラジオールの消失が、脳内セロトニンを抑制し運動量を抑制することを証明した。 また、その抑制はLFによって改善することを明らかにした。さらに、LFが肥満妊娠マウスに対し、改善効果を示し胎児の太り過ぎを改善することを明らかにした。そこで本研究では、若年期(脳発達期)におけるOVXモデルマウス(エストラジオールの消失)にみられる発達障害様行動に対するLFの効果を明らかにし、臨床における女性の発達障害の新たな治療法の確立を目指す。
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研究実績の概要 |
LFは、1939年に「牛乳の赤いタンパク質」として発見された。ヒトを含む哺乳類の乳汁、特に母親の初乳に多く含まれる。このことは、LFが、乳児が必要とする極めて重要でかつ安全なタンパク質と考えられる。そのため、LFの研究は、免疫増強作用や抗炎症作用などが報告されている。また、癌細胞への抑制作用や放射線防護作用など、新しい薬理作用も証明されている。しかしながら、その作用機構は明らかにされていない。また、骨代謝においては、骨芽細胞の増殖促進や破骨細胞への骨吸収抑制が報告されている。一方、中枢神経系においては、脊髄を介して脳へ移行することが証明され、中枢において神経変性疾患や脳血管疾患に対する効果について研究が進められている。また、初期の神経発達においてLFが重要な役割を果たすことが考えられている。しかしながら、発達障害に対する効果についてはほとんど明らかにされていない。 今年度は、若年期卵巣摘出マウスの行動変化について検討し、three-chamber testにおける社会性行動の異常とopen field testにおける多動行動を認めた。また、その脳内セロトニン遊離量の増加およびトリプトファンヒドロキシラーゼの遺伝子発現レベルの増加が認められた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
実験モデル動物の作製に時間がかかり、遅れている。現在、モデル動物に関する論文を投稿中であり、今年度は当初の計画に基づき、実施する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
行動変化や脳内のセロトニンに変化が認められたので、今後ラクトフェリンの効果について検討を行う。
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