• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

食品成分によるChREBP活性化阻害を介したメタボリックシンドローム予防の解析

研究課題

研究課題/領域番号 23K10861
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59040:栄養学および健康科学関連
研究機関千里金蘭大学

研究代表者

崎山 晴彦  千里金蘭大学, 栄養学部, 准教授 (30508958)

研究分担者 藤原 範子  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (10368532)
鎌田 洋一  千里金蘭大学, 生活科学部, 教授 (20152837)
長井 薫  京都府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (20340953)
八木 千鶴  千里金蘭大学, 生活科学部, 講師 (20425086)
江口 裕伸  兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (60351798)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワードChREBP / 糖・脂質代謝 / 肥満 / 食品成分 / 転写因子 / 阻害剤
研究開始時の研究の概要

転写因子ChREBPは、グルコース応答性を示し活性化されることで糖・脂質代謝を促進する。言い換えると、活性化するとメタボリックシンドロームの原因の一つである肥満につながると考えられる。よって本転写因子の活性化を阻害する化合物が見つかればメタボリックシンドロームの予防効果があると予想される。そこで本研究では、化合物ライブラリーや天然由来の成分から阻害効果のある化合物をスクリーニングすることを目的とする。
スクリーニングには培養細胞を用いた検討と、in vivoでのタンパク間相互作用による検討とを併用する予定である。ある程度候補が見つかれば、動物実験での検討も行いたい。

研究実績の概要

ChREBPは糖・脂質代謝に関連する酵素群の発現を調節するグルコース応答性の転写因子であり代謝の要となる。我々は、ChREBP KOマウスを解析した結果、高ショ糖食下で体重と血糖値の増加が野生型マウスに比べて抑制されることを見出した。またそのメカニズムは、2糖類であるショ糖の分解抑制と糖の吸収抑制であることを突き止めた。さらに脂肪組織において、蓄積した中性脂肪も積極的に消化されている可能性を示唆する知見を得た。
以上の結果を踏まえ、ChREBPの活性化を阻害することは、糖類の消化・吸収抑制と脂肪燃焼とを合わせ持つ新たなメカニズムのメタボリックシンドローム治療薬のターゲットとなりうると考えた。
よって本研究課題では、ChREBP活性化阻害の効果を示す化合物のスクリーニングを実施することにある。今回は天然由来成分をターゲットとした。先に注目したのは、本学が位置する吹田市の特産であるおおさか野菜のひとつ「すいたくわい」の成分である。くわいは、根茎部を食するのが通常であり、葉はそのまま廃棄さえる。本研究課題では、くわいの葉に含まれる成分を中心に、ChREBP活性化の阻害効果を有する化合物の探索を行っている。
有効な成分が見つかれば、細胞での実験をさらに進めて、その他の成分の探索を続けると当時に、見つかった有効成分の構造的な最適化を行うと伴に、動物での実験もスタートさせていく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ChREBPの活性化を阻害する効果をもつ、天然由来成分のスクリーニングを実施している。特に、「すいたくわい」に含まれる成分に着目し、研究をすすめている。すいたくわいに含まれる成分で、コマーシャルで手に入る成分をいくつか選択し、培養細胞に添加した後、ChRREPの発現自体を抑制する成分や、ChREBPの転写活性を阻害するような成分をsemi リアルタイムPCRを用いた手法やレポータージーンアッセイを用いた手法により探索を行っている。
現在までのところ、有効成分の候補となりえる化合物を見出すことに成功した。よって、本研究課題はおおむね順調に進展していると考える。

今後の研究の推進方策

今後は引き続き、その他の有効成分をレポータージーンアッセイや糖・脂質代謝に関連する酵素群の発現量をPCR等により解析することで、探索を実施する。
また、今回見出した成分のさらなる検討を実施し、構造の最適化を行う。また細胞毒性に関する実験等を行い、小動物(例えばマウス)を用いた検討も同時に実施し、細胞レベルではなく個体レベルでの検討を行い、実際にどの程度の効果が認められるのかの検討を行う予定である。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 新規摂食応答遺伝子Triokinaseの発現制御機構の解析2023

    • 著者名/発表者名
      塚本 玲奈、渡邉 杏子、小高 愛未、崎山 晴彦、井上 裕介、鈴木 司、山本 祐司、井上 順
    • 学会等名
      日本農芸化学会大会 2023年
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi