研究課題
基盤研究(C)
ミトコンドリアは自身の呼吸反応によって生じる活性酸素種に常に曝されているため、ミトコンドリアには機能不全となったタンパク質や脂質が徐々に蓄積していく。通常、機能不全となった分子を含む不良ミトコンドリアはマイトファジーによって分解されるが、2型糖尿病患者の膵β細胞では形態的・機能的に異常なミトコンドリアが観察されている。このことは、2型糖尿病患者の膵β細胞ではマイトファジーによるミトコンドリア品質維持機構が破綻していることを示唆している。本研究では膵β細胞においてマイトファジーを介したミトコンドリア品質管理機構の破綻が糖尿病発症の一因となることを明らかにする。