研究課題
基盤研究(C)
本研究代表者は、メタロチオネイン遺伝子欠損(MTKO)マウスが野生型マウスと比較して寿命が短縮することを発見した。さらにMTKOマウスはL-カルニチンの生合成能が低く、L-カルニチンの合成に関与する酵素の遺伝子TMLHEの発現が低いことを見出している。本研究では、MTKOマウスの寿命短縮とL-カルニチンの関係を解明することを目的として、①MTKOマウスの寿命短縮に対するカルニチンの補充効果および②MT遺伝子欠損によるTMLHEの発現低下の機構について明らかにする。本研究によってカルニチンの新たな生理学的・栄養学的知見をもたらし、新しい寿命延伸法開発へと応用されることが期待できる。