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気道の炎症性疾患におけるビオチン輸送の役割

研究課題

研究課題/領域番号 23K10909
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59040:栄養学および健康科学関連
研究機関東北大学

研究代表者

櫻井 美佳  東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 准教授 (80508359)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードビオチン / ビタミンB7 / 輸送体 / SMVT / ビタミンB / 膜輸送体 / 気道炎症
研究開始時の研究の概要

気道の炎症性疾患に関与するビオチンは、腸管上皮細胞の頂端膜面より、SMVT/SLC5A6輸送体を介して生体内に取り込まれる。一方、取り込まれたビオチンを他の細胞・組織に輸送するのに必要な側基底膜面のビオチン輸送体は同定されておらず、ビオチンの気道への輸送制御および炎症に及ぼす影響は明らかになっていない。そこで本研究では、側基底膜面のビオチン輸送体を同定することにより、全身へのビオチン輸送機構を明らかにし、その気道炎症における役割を解明することを目的とする。

研究実績の概要

申請者らはこれまで、ビオチンと気管支喘息やスギ花粉症を含む気道の炎症性疾患との関連を示してきた。また、ビオチンは、腸管上皮細胞の頂端膜面よりSMVT/SLC5A6輸送体を介して生体内に取り込まれるが、腸管特異的にこの輸送体の機能を欠如することにより、同部位での炎症誘発が報告されている。一方、取り込まれたビオチンを他の細胞・組織に輸送するのに必要な側基底膜面のビオチン輸送体は同定されておらず、ビオチンの気道への輸送制御およびそれが炎症に及ぼす影響は明らかになっていない。そこで本研究では、側基底膜面のビオチン輸送体を同定することにより全身へのビオチン輸送機構を明らかにし、さらに、その気道炎症における役割を解明することを目的とする。このため、ビオチン欠乏やSMVT発現抑制下での網羅的な遺伝子発現解析、およびSLC、ABC輸送体の中から候補遺伝子を選抜し、それらの発現を抑制した場合のビオチン輸送や細胞構造への影響から、側基底膜面のビオチン輸送体の同定を行う。
本年度は、ビオチンの側基底膜面の輸送体を同定するため、種々の細胞をビオチン欠乏、また頂端膜面の輸送体であるSMVT発現抑制下で培養し、膜タンパク質をコードし、かつ発現量が変化する遺伝子の探索を試みた。数日間のビオチン欠乏培養やSMVTの抑制により細胞の増殖や形態に影響を及ぼす細胞株、またビオチン欠乏下でSMVT遺伝子の発現変化を示す細胞株を選定した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

ビオチン欠乏での培養条件の設定に時間を要したため。

今後の研究の推進方策

今年度に選択した細胞由来RNAを用い、今後、RNAseqによる側基底膜面の輸送体候補の探索を行う。さらに全SLC、ABC輸送体のうち、発現組織や機能から候補を選定し、それらのsiRNA導入によるビオチン輸送や細胞構造の解析系を構築する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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