研究課題/領域番号 |
23K10912
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
池田 香織 京都大学, 医学研究科, 講師 (10706716)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2024年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | NAFLD |
研究開始時の研究の概要 |
グリセルアルデヒドは、ブドウ糖や果糖が代謝される際の中間生成物であり、反応性が高く細胞を傷害すると考えられている短鎖アルデヒドである。本研究では、このグリセルアルデヒドが、非アルコール性脂肪性肝炎の病態に関与しているかを明らかにすることを目的とする。 摂取した栄養素が非アルコール性脂肪性肝炎を引き起こすメカニズムを、アルデヒドという新たな観点から明らかにするものであり、組織学的に類似するアルコール性脂肪性肝炎におけるアセトアルデヒドと同様に、短鎖アルデヒドの病的意義を明らかにする。
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研究実績の概要 |
グリセルアルデヒドは、ブドウ糖や果糖が代謝される際に代謝経路の一部として生じる化合物であり、その存在が健康に影響を及ぼす可能性が指摘されているが、これまでは、タンパク質と結合した終末糖化産物の集合として測定されてきた。グリセルアルデヒドは反応性が高く、細胞や組織に傷害を与えると考えられる短鎖アルデヒドであるため、本研究では、このグリセルアルデヒドが非アルコール性脂肪性肝炎の病態に関与しているかを明らかにするべく、特異的に測定することが必要である。 血液中や組織中のグリセルアルデヒド量を安定して測定するために必要な、検体の取り扱い条件を改めて検討した。研究の対象となる人から採取され、輸送、保管、質量分析に至るまで、検体の質を保ち、意義のある精度での評価を実現できるよう手順を策定した。 同様に反応性の高い、ジカルボニル化合物であるメチルグリオキサールの測定についても検討し、手順を策定した。 次に、グリセルアルデヒドやメチルグリオキサールが、耐糖能の影響を受けて過剰となることにより、肝障害の一因となっていることを実証するため、科学的合理性と実施可能性を考慮して、研究デザインの検討を行った。対象となる患者のリクルートを予定する医療機関の候補を追加し、単施設研究から多施設共同研究に変更して実施する方向で調整を行った。 別の対象者の検討結果から、グリセルアルデヒドと関連を検討すべき、耐糖能障害の適切な指標を検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
患者のリクルートを予定していた医療機関において、予想外の人事異動が生じたため、医療機関の候補を追加し、多施設共同研究として実施する方向で調整を行ったことにより、やや遅れが生じた。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画書の倫理委員会承認を経て、対象患者のリクルートを開始し、目的の測定項目のデータ収集を進める。目標対象者数のリクルートと測定を完了し、測定結果の解析を進める。
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