研究課題
基盤研究(C)
加齢に伴い体内に蓄積する老化細胞が様々な疾患に関わることが明らかとなり,老化細胞を標的とした様々な抗老化研究が進みつつある。申請者らは老化細胞が種々の生理活性物質を分泌する現象SASPに注目し,これまでに複数のSASP抑制化合物を見出してきた。一方,これまでにSASPの発生機構は明らかにされつつあるが,細胞を取り巻く環境や外的因子がSASPの量や質に与える影響については研究が進んでいなかった。そこで本申請では,“ストレス環境下でのSASP産生を理解し,細胞老化制御に活かす”という視点から加齢性疾患の予防・改善,人々の健康維持・増進への貢献を目指す。