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食品成分による効果的なTreg細胞誘導を介した炎症・アレルギー疾患の予防法開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K10930
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59040:栄養学および健康科学関連
研究機関九州保健福祉大学

研究代表者

吉田 裕樹  九州保健福祉大学, 薬学部, 准教授 (90469411)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2026年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワード制御性T細胞 / 食品成分 / DNA脱メチル化 / 炎症性疾患 / アレルギー疾患
研究開始時の研究の概要

ナイーブT細胞から分化してできる制御性T細胞(Treg細胞)は、過剰な免疫応答を抑制する働きをもつ。そのため、人為的なTreg細胞の誘導は、炎症・アレルギー疾患等の新規予防・治療法の開発につながる。しかしながら、Treg細胞は、安定性に問題がある。本研究では、Treg細胞への分化のマスター遺伝子であるFoxp3の発現を調整する食品成分の探索を行い、これら食品成分がTreg細胞を安定的に誘導し得るか、また実際に、炎症・アレルギー疾患を抑制するか検証する。これにより、安価で安全性の高い食品成分による疾患予防・改善法の開発を目指す。

研究実績の概要

ナイーブT細胞から分化してできる制御性T細胞(Treg細胞)は、過剰な免疫応答を抑制する働きをもつ。そのため、人為的なTreg細胞の作製や誘導は、炎症性疾患やアレルギー疾患等の新規予防・治療法の開発につながる。
Treg細胞の誘導には、マスター遺伝子であるFoxp3遺伝子の発現が必須である。しかしながら、Foxp3遺伝子の発現は不安定であり、Treg細胞の機能に影響を与える。近年、Foxp3遺伝子の安定的な発現には、DNA脱メチル化が関与していることが報告されている。
そこで本年度は、数種類の食品成分を用いて、Foxp3遺伝子発現とDNAメチル化・脱メチル化に関与する酵素(DNMTsおよびTETs)の発現に対する影響を検証した。また、Foxp3遺伝子のCNS2 (Conserved Non-Coding Sequence 2) 領域のDNAメチル化を解析した。
Jurkat T細胞を用いた実験において、アピゲニン、ゲニステイン、ケルセチン、バイカレイン等の食品成分は、Foxp3遺伝子の発現を有意に増加させた。また、ゲニステインとケルセチンは、DNMT1の発現量を減少させ、ケルセチンやバイカレインは、TET1、TET2の発現量を増加させた。さらに、TET酵素反応の補因子として機能するビタミンCと食品成分の併用は、Foxp3遺伝子の発現を安定させる傾向が見られた。一方、Foxp3遺伝子のDNAメチル化解析においては、食品成分による影響は観察されなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

効果的にTreg細胞を誘導する食品成分の候補を絞ることができた。しかしながら、当初予想していたDNA脱メチル化に対する明確な影響は観察されなかったため、その作用機序が不明である。

今後の研究の推進方策

次年度は、マグネチックセパレーション法で分離したマウス由来ナイーブT細胞を用いて、候補物資が実際にTreg細胞を誘導するか確認する。また、マウスに候補物資を経口投与した後にTreg細胞数の変化を測定することで、In vivoにおける影響を検証する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 食品成分によるDNAメチル化制御を介したFoxp3遺伝子発現に対する影響2024

    • 著者名/発表者名
      吉田裕樹,黒木莉花,平原優衣,保倉優那,杉田千泰,黒川昌彦
    • 学会等名
      日本薬学会第144年会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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