研究課題/領域番号 |
23K10964
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
岩倉 浩 和歌山県立医科大学, 薬学部, 教授 (20378615)
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研究分担者 |
延生 卓也 和歌山県立医科大学, 薬学部, 助教 (70824613)
上田 陽子 和歌山県立医科大学, 薬学部, 助教 (80794809)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | グレリン |
研究開始時の研究の概要 |
グレリンは胃より分泌され、摂食刺激、成長ホルモン刺激、胃運動刺激作用など多彩な薬理作用が知られている。ノックアウトマウスでは、摂食異常や、成長異常等は認めず、その生理的役割について未だ明快な解答は得られていない。本研究では、「胃局所で生理的範囲で分泌されるグレリンの生体機能調節における意義を明らかにする」ことを目的に、薬剤誘導的にグレリン分泌が変動する遺伝子改変マウスを作製し、これまで薬理作用として知られているグレリンの摂食、成長ホルモン調節などの観点から解析を行う。
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研究実績の概要 |
本研究においては、胃局所において生理的範囲で分泌されるグレリンの生体機能調節における意義を明らかとするため、薬剤誘導的にグレリン分泌が変動する遺伝子改変マウスを作成する。研究計画では、薬剤投与時にグレリン分泌が上昇するマウスと低下するマウスを作成する予定としているが、今年度においては、まずグレリン分泌が上昇するマウスの作成を行った。遺伝子改変マウスの作成のため、グレリンプロモーターの下流に既知受容体に変異を加えた受容体遺伝子を結合させたコンストラクトを作成した。変異受容体遺伝子に関しては、人工遺伝子によって合成し、プラスミドを用いた遺伝子組み換えにより、ヒトグレリンプロモーター4kbの下流に挿入した。完成したプラスミドをグレリン分泌細胞株MGN3-1細胞へ導入し、受容体リガンドを添加したところ、細胞内でのセカンドメッセンジャーの変動が確認され、少なくとも細胞レベルでコンストラクトが機能することが確認された。次に、プラスミドを制限酵素で切断し、遺伝子改変に用いる遺伝子断片を単離精製した。共同研究先において、C57BL6マウスの受精卵へと精製したDNAコンストラクトをインジェクションし、4匹のF0マウスを得た。現在、交配を開始しており、一部のラインにおいてF1マウスが生まれつつある。今後、解析可能な週齢まで成長し次第、胃での受容体発現を確認し、さらに、リガンド投与でのグレリン分泌促進を確認することで、ラインの選択を行う予定にしている。ライン選択後、表現形解析を行う予定。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在のところトランスジェニックマウスのF1マウスの産仔を得始めており、順調に進行していると考える。
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今後の研究の推進方策 |
トランスジェニックマウスのライン選定のためには、雌マウスを用いた解析を行い、十分な産仔が得られるまでは、雄マウスは交配に用いる。
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