研究課題
基盤研究(C)
我々が扱う問題は、それを解決するためのどの程度のリソースが必要となるかという観点から様々な分類が可能である。その分類先は「クラス」と呼ばれ、あるクラスが別のクラスを内包したり、元となる計算モデルが異なる一方で含む問題が同一となるクラスも存在する。これらのクラスのうち、対数領域計算モデルで解決可能な問題の集合と多項式時間計算モデルで解決可能な問題の集合が真に異なる事を証明することが本研究の究極の目的となる。対数領域計算モデルとは、問題のサイズの対数規模のメモリを利用して問題を解くモデルであり、そのモデルでは解くことのできない問題を模索することが本研究の本質となる。