研究課題/領域番号 |
23K11017
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60030:統計科学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
竹内 由則 横浜市立大学, データサイエンス学部, 准教授 (40780341)
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研究分担者 |
小向 翔 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (70794543)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 欠測データ解析 / 統計的因果推論 / 生存時間解析 / 時間依存性治療 / 薬剤疫学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、薬剤疫学研究における理論的に妥当かつ実践的な因果生存時間解析手法を確立することである。そこで、時間依存性曝露の生存時間アウトカムへの因果効果推定法について、セミパラメトリック理論に基づき、時間依存性交絡要因の欠測確率または欠測補完モデリングの不確実性を軽減する二重ロバスト推定法への拡張を行う。さらに、バイアスパラメータを導入することで、時間依存性交絡要因の欠測が非単調かつmissing not at randomな状況への拡張を行う。これらについて、大標本および小標本での性能評価を行い、実証例での検討を行う。
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研究実績の概要 |
本課題の主題である「欠測を伴う時間依存性交絡の存在下における因果生存時間解析手法」として、「欠測を伴う時間依存性交絡の存在下における構造ネスト累積生存時間モデルの二重ロバストg推定」を提案し、数学的な証明を含む理論的妥当性の整理を行い、時点数および共変量数の少ない単純な状況下でのシミュレーション実験を行ったところ、ほぼ理論通りの二重ロバスト性が示された。さらに、実際の薬剤疫学研究へのapplicationを行い、多時点および多数の変数の調整を必要とする状況下でもに推定を行うことができることを確かめた。 これらの結果について統計的因果推論領域の国際学会である「European Causal Inference Meeting(2023年4月、オスロ)」にて口頭発表を行ったほか、統計学領域の国内学会である「2023年度統計関連学会連合大会 (2023年9月、京都)」にて口頭発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
実績の概要に示した通り、本課題で開発を行う予定の手法について、数学的な証明を含む理論的妥当性の整理、シミュレーショ実験および実際のデータへのapplicationを完了し、 これらについて国際および国内学術集会での発表を行った。これらは研究計画調書に記載した令和5-6年度までの研究内容に相当するため、当初の計画以上に研究は進展していると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
学術集会で発表を行った研究成果について、共著者とともに学術論文投稿用原稿の執筆を行っており、令和6年度中の投稿を目指している。 また、研究計画調書の令和7年度の研究計画として記載した二重ロバスト性を高める取り組みとして、現在パラメトリックモデルを想定している作業モデルについてノンパラメトリックモデルを用いる検討を前倒しで行っていく予定である。
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