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ヒューマングライコームデータ解析のための統計的方法論の研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K11021
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分60030:統計科学関連
研究機関同志社大学

研究代表者

宿久 洋  同志社大学, 文化情報学部, 教授 (50244223)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード遺伝子発現データ / グライコーム / 変分オートエンコーダー / データ変換 / Human Glycome / Complex data
研究開始時の研究の概要

本研究では,ヒトの細胞から得られた遺伝子に関して分子レベルのデータであるヒューマングライコームデータの分析法に関する基礎的な研究を行う.同データは,これまで扱われてきたゲノムデータに比べ,より細かい分子構造の単位で構成されており,最も疾病に関連する情報を保持していると言われている.そのため,原因が未解明の疾病治療への利用が期待されている.しかしながら,同データについては,分析上の問題点を多く含んでいる.そのため,通常の多変量解析の手法を用いて分析することは困難である.そこで本研究では,ヒューマングライコームデータへの適用を目的とした新たな解析法の開発を行う.

研究実績の概要

本研究では,ヒトの細胞から得られた遺伝子に関して分子レベルのデータであるヒューマングライコームデータの分析法に関する基礎的な研究を行う.このデータは,これまで扱われてきたデータに比べ,より細かい分子構造の単位で構成されている.そのため,最も疾病に関連する情報を保持していると言われている.このような情報を保持していることから,原因が未解明の疾病治療への利用が期待されている.しかしながら,同データについては,分析上の問題点を多く含んでいる.そのため,通常の多変量解析の手法を用いて分析することは困難である.そこで本研究では,ヒューマングライコームデータへの適用を目的とした新たな解析法の開発を行う.
本年度は,グライコームデータとゲノムデータに関して共通と考えられる問題を解決するため,ゲノムデータに着目した分析方法の研究を行った.具体的には,得られているデータに対して変換を行ったのち既存の方法を適用する分析方法に関する検討を行った.特に遺伝子に関する情報はカウントデータであるため,データを変換したのちに既存の方法を適用することを検討した.これに加えて,データを構成する他のオミクス情報を利用した方法,ラベルの情報を利用した方法の開発に取り組んでいる.本研究で取り扱っている方法に対して,細胞の分類に関する分析,また,細胞分化の時間発展に関する分析に対して,実際の遺伝子発現データを用いた実験を行った.この結果,合理的と考えられる実験の結果を得ることができた.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初の研究計画では,グライコームデータに関する分析方法の開発に取り組む予定であった.しかし,グライコームデータとゲノムデータ,共通の問題が見つかったため,ゲノムデータに関するいくつかの問題へ取り組むことを優先して行った.そのため,当初計画していた解析手法の開発が遅れている.

今後の研究の推進方策

これまでの研究を通して,2つの問題が明らかとなった.1つ目の問題は既存の細胞・遺伝子の分類法についての問題である. 2つ目の問題としては,細胞を低次元空間に埋め込む際のノイズの問題である.これら2つの問題には,モデルとしての問題に加え,計算速度として推定が非現実的であるという問題も含まれている.これらの問題は,ゲノムデータでもしばしば発生する問題であり,2024年度については,この2つの問題の解決を中心に取り組む予定である.具体的な方法としては,変分オートエンコーダを用いることにより,これらの解決を試みる.これらの方法に関する問題に対して,ある程度の見込みがたったのちに,より複雑なデータの分析法の開発を進める予定である.

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 4件)

  • [雑誌論文] Estimation and visualization of heterogeneous treatment effects for multiple outcomes2022

    • 著者名/発表者名
      Yuki Shintaro、Tanioka Kensuke、Yadohisa Hiroshi
    • 雑誌名

      Statistics in Medicine

      巻: 42 号: 5 ページ: 693-715

    • DOI

      10.1002/sim.9638

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] Supervised dimensionality reduction method using ordinal compatibility for RNA-seq data.2023

    • 著者名/発表者名
      Okabe, M. and Yadohisa, H.
    • 学会等名
      The 12th conference of the Asian Regional Section of the International Association for Statistical Computing (IASC-ARS 2023), Macquarie University, NSW, Australia.
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] Supervised non-negative matrix factorization considering local structure for multi-view data.2023

    • 著者名/発表者名
      Yoshikawa, J. Okabe, M. and Yadohisa, H.
    • 学会等名
      The 12th conference of the Asian Regional Section of the International Association for Statistical Computing (IASC-ARS 2023), Macquarie University, NSW, Australia.
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] Dimensionality reduction for multi-omics data using the Freeman-Tukey transformation2023

    • 著者名/発表者名
      Kobayashi, H., Okabe, M. and Yadohisa, H.
    • 学会等名
      25th International Conference on Computational Statistics (COMPSTAT 2023), University of London, London, UK.
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] Estimation of treatment effects based on robust sparse reduced-rank regression2023

    • 著者名/発表者名
      Hieda, R., Yuki, S., Tanioka, K. and Yadohisa, H.
    • 学会等名
      25th International Conference on Computational Statistics (COMPSTAT 2023), University of London, London, UK.
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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