研究課題
基盤研究(C)
近年の超並列計算機は多くのノードを持つ.トーラスでは,次元を上げることで,同じノード数ならば,ノード間の最大距離(直径)や平均距離を小さくすることができる.これは,通信における最大遅延や平均遅延を低減することに対応する.しかしながら,一般にn次元トーラスでは,各ノードの次数は2nとなる.ノードの次数は,配線密度やピン数といった物理制約によって制限される.そのため,現在の技術では6次元を超えるトーラスを実用化することは困難になっている.そこで,本研究課題では,高次元のトーラスにおいて次数に制約を与えて,接続するリンク数を極限まで減らした位相を提案し,実用的な観点から,その性質を調査する