研究課題
基盤研究(C)
集積回路の自動設計の実現は、専門的な知識を必要としない設計を可能とし、設計者の裾野が広がることで多彩なアイデアによる電子機器の実現を可能にする。近年の機械学習の発展によりアナログ集積回路の素子値自動設計は実用レベルに到達したが、新たな回路構造を合成するには至っていない。本研究の目的は、既存回路構造の特徴を機械学習を用いて学習し情報として蓄積することで、要求仕様を満たす回路構造を自動合成できるシステムを実現し、アナログ集積回路の設計レスシステムを拡張することである。A/D 変換回路用コンパレータやセンサーユニット用演算増幅回路を自動合成し、試作による実デバイスでも有効性を確認する。