研究課題
基盤研究(C)
近年大規模な量子計算機が実現した場合でも安全性を確保できると考えられている「耐量子計算機暗号系」の実際の利用を視野に入れた研究動向が見られる。実際,NISTは2017年より耐量子計算機暗号系を選定・標準化するPQCプロジェクトを進めている。耐量子計算機暗号系の安全性評価は重要な研究課題であり,また,量子計算機でも計算困難となる問題の創出・解析は重要な知見を与えると考えられる。本研究課題では,耐量子計算機暗号系で利用されている計算問題の量子計算を考慮した計算コストの評価,および,耐量子計算機暗号系として利用できる新たな計算問題の創出およびその適切なパラメータサイズの評価を行う。