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車載カメラ映像における運転者の状態を考慮した周辺視領域のデータセット構築と推定

研究課題

研究課題/領域番号 23K11117
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分60080:データベース関連
研究機関静岡大学

研究代表者

大橋 剛介  静岡大学, 工学部, 教授 (80293603)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワードデータセット / 車載カメラ映像 / 注視領域 / 周辺視領域 / 有効視野 / 顕著性マップ / ドライビング・シミュレーター / 周辺視 / 深層学習
研究開始時の研究の概要

車載カメラ映像から、運転者がどこを注視するか、視野範囲はどこまでかを知ることは、安全運転支援技術の開発に有用である。注視領域を推定する研究は盛んに研究されているが、周辺視領域(有効視野範囲)を推定するモデルは、データセットの構築が困難で存在しない故、未だ存在していない。そこで、本研究では、車載カメラ映像に対して、運転者の状態を考慮した周辺視領域(有効視野範囲)のデータセットを構築すること、推定モデルを開発することを目的としている。

研究実績の概要

車載カメラ映像から、運転者がどこを注視するか、視野範囲はどこまでかを知ることは、安全運転支援技術の開発に有用である。画像、映像(動画像)を対象として、注視領域を推定する研究は盛んに研究されているが、周辺視領域(有効視野の範囲)を推定するモデルは、データセットの構築が困難で存在しない故、未だ存在していない。そこで、本研究では、車載カメラの前方映像に対して、運転者の状態を考慮した周辺視領域(有効視野の範囲)を推定する深層学習モデルを開発することを目的としている。深層学習を用いた周辺視領域の推定モデルを開発するために、周辺視領域(有効視野の範囲)のアノテーション付きの車載カメラ映像のデータセットを構築する。
このような背景のもと、本研究は「車載カメラ映像における運転者の状態を考慮した周辺視領域のデータセット構築と推定」を目的として、3年間で計画されたものである。
1年目の研究実績は主に2つである。まず、N バック課題によって注意散漫状態を模擬し、水平有効視野(周辺視)を測定した。その結果、Nバック課題においてNが大きくなると(注意散漫状態になると)、水平有効視野(周辺視)は小さくなる結果が得られた。次に、スポーツシーンなどの様々な動画像を対象として注視領域を推定する深層学習モデルを提案した。深層学習は、データセットから暗黙的に学習するが、予測機構を明示的に深層学習に組み込むことで構成に推定することが可能になった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究では、車載カメラの前方映像に対して、運転者の状態を考慮した周辺視領域(有効視野の範囲)を推定する深層学習モデルを開発することを目的としている。深層学習を用いた周辺視領域の推定モデルを開発するために、周辺視領域(有効視野の範囲)のアノテーション付きの車載カメラ映像のデータセットを構築する。
ドライビングシミュレータを用いて、N バック課題によって注意散漫状態を模擬し、水平有効視野(周辺視)を測定した。その成果を第29回画像センシングシンポジウム(6月)、電気学会 電子・情報・システム部門大会(9月)、ビジョン技術の実利用ワークショップ ViEW2023、(12月)で発表した。また、スポーツシーンなどの様々な動画像を対象として注視領域を推定する深層学習モデルを提案した。その成果をビジョン技術の実利用ワークショップ ViEW2023(12月)で発表した。このように、令和5年度は、実施期間の開始年度として、おおむね順調な進展している。

今後の研究の推進方策

令和5年度に、N バック課題によって注意散漫状態を模擬し、水平有効視野(周辺視)を測定した。今後は、まず垂直方向の有効視野(周辺視)の測定を目指す。また、令和5年度に、スポーツシーンなどの様々な動画像を対象として注視領域を推定する深層学習モデルを提案している。今後は、まず、車載カメラ映像を対象として注視領域を推定する深層学習モデルを提案する。そして、そのモデルとデータセットを用いて、周辺視領域(有効視野の範囲)を推定するモデルの提案を目指す予定である。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 動画を対象とした顕著性マップ推定のための視線解析2023

    • 著者名/発表者名
      池野谷玲太,大橋剛介
    • 雑誌名

      電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌)

      巻: 143 号: 9 ページ: 885-894

    • DOI

      10.1541/ieejeiss.143.885

    • ISSN
      0385-4221, 1348-8155
    • 年月日
      2023-09-01
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 予測を考慮した深層学習による動的顕著性推定モデル2023

    • 著者名/発表者名
      池野谷玲太, 田代知範, 大橋剛介
    • 学会等名
      ビジョン技術の実利用ワークショップ ViEW2023
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] ドライビングシミュレータを用いた瞬目に基づく有効視野の推定2023

    • 著者名/発表者名
      金澤 陽,平賀 晃介,池野谷玲太, 田代知範, 大橋剛介
    • 学会等名
      ビジョン技術の実利用ワークショップ ViEW2023
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] ドライビングシミュレータを用いた注意散漫状態における有効視野2023

    • 著者名/発表者名
      金澤陽,平賀晃介,池野谷玲太,大橋剛介
    • 学会等名
      電気学会 電子・情報・システム部門大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] ドライビングシミュレータを用いた N バック課題による水平有効視野の測定2023

    • 著者名/発表者名
      金澤 陽, 平賀 晃介, 池野谷 玲太, 大橋 剛介
    • 学会等名
      第29回画像センシングシンポジウム
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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