研究課題/領域番号 |
23K11130
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60090:高性能計算関連
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研究機関 | 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 |
研究代表者 |
河村 拓馬 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, システム計算科学センター, 研究副主幹 (90718248)
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研究分担者 |
長谷川 雄太 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, システム計算科学センター, 研究職 (10851016)
小野寺 直幸 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, システム計算科学センター, 研究職 (50614484)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2025年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | GPUスーパーコンピュータ / アンサンブルシミュレーション / 統計量可視化 / 粒子ベース可視化 / In-Situ可視化 |
研究開始時の研究の概要 |
データ同化シミュレーションで使用されるアンサンブルデータは、その集約が大域通信とメモリ圧迫を発生させるため、大規模計算の統計量可視化が困難である。本研究では、可視化用の粒子データを利用して統計量を可視化する技術(アンサンブルPBVR)を開発し、大域通信とメモリ圧迫の問題を解決する。この技術をGPUスーパーコンピュータ上のアンサンブル計算に適用し、実時間のIn-Situ統計量可視化を実現する。
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研究実績の概要 |
シミュレーションによる予測能力を高めるために、初期値にランダム誤差を加えて計算した複数シミュレーションのデータ(アンサンブルデータ)を利用したデータ同化が着目されており、アンサンブルデータの統計量を可視化する技術が必要とされている。また、大規模シミュレーションの可視化には、I/Oボトルネックを避けシミュレーションと同時に可視化を行うIn-Situ可視化が重視されている。しかし、アンサンブルデータの集約が大域通信とメモリ圧迫を発生させるため、大規模なアンサンブル計算の統計量可視化が困難である。 本研究の目的は、大規模なアンサンブルデータの代わりに圧縮された可視化用データを利用して統計量の計算・可視化が可能な手法(アンサンブルPBVR)を開発することである。 粒子ベースの可視化手法PBVRは計算結果のボリュームデータをモンテカルロ法で可視化用の粒子データに変換して、それを画面に投影して画像生成する。PBVRは投影処理を繰り返して平均処理しピクセル値を計算する。アンサンブルPBVRはこの処理をアンサンブル向けに拡張する。 アンサンブルPBVRを利用して、コストの高いノード間通信やメモリ圧迫のないIn-Situアンサンブル可視化フレームワークを構築することである。開発したフレームワークを汚染物質拡散解析のための都市風況解析コードに適用する。そしてGPUスパコン上でシミュレーション及び可視化処理の全体性能を計測し、リアルタイム可視化が実現できることを明らかにする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
昨年度は研究実施計画の研究項目1:「アンサンブルPBVRの開発」を実施した。目標であるアンサンブルデータを可視化データで統計情報を計算する技術に関して、粒子をノード間でシフトする技術により実現できたため、進捗は順調に進展していると判断できる。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、研究項目2:「アンサンブルPBVRのIn-Situ化」を推進し、GPUスパコン上でアンサンブル流体計算に適用する予定である。
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