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骨導ヘッドホン聴取時に生じる音源知覚方向のズレの計測と補償手法の広帯域化

研究課題

研究課題/領域番号 23K11180
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分61020:ヒューマンインタフェースおよびインタラクション関連
研究機関新潟大学

研究代表者

岩城 護  新潟大学, 自然科学系, 准教授 (20262595)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
キーワード骨伝導ヘッドホン / 音源知覚方向
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は、骨導ヘッドホンによる音聴取時に生じる音源知覚方向のズレを広帯域にわたって計測し、そのズレの解消手法を開発することである。これまでの調査範囲は会話音声程度の周波数範囲、特定の音圧に限定されていた。本研究では、(a)音源方向知覚特性のズレを可聴域全般にまで広域化した聴取実験による調査、(b) 計測された知覚特性に基づいて広帯域に適用できる音源知覚方向ズレの補正法の開発、を実施する。知覚方向のズレの補正法を開発して、ヘッドホン前段のフィルタとして実装する。これらは仮想現実などで骨導ヘッドホンを利用する際に有用な音響処理を提供できる。

研究実績の概要

本研究の目的は、骨導ヘッドホンによる音聴取時に生じる音源知覚方向のズレを広帯域にわたって計測し、そのズレの解消手法を開発することである。これまで我々が行った調査範囲は会話音声程度の周波数範囲に限定されていた。それに対して本研究では、(a)音源方向知覚特性のズレを可聴域全般にまで広域化した聴取実験による調査、(b) 計測された知覚特性に基づいて広帯域に適用できる音源知覚方向ズレの補正法の開発、を実施する。知覚方向のズレの補正法を開発して、ヘッドホン前段のフィルタとして実装する。これらは仮想現実などで骨導ヘッドホンを利用する際に有用な音響処理を提供できる。
令和5年度は、聴取音の周波数に対する音源知覚方向のズレの依存性を計測した。聴取実験では、音圧は60 dBSPL程度に固定し、周波数は250 Hzから16 kHzの範囲からの7種類(対数周波数でおおよそ等間隔)とした。被験者数は、健聴な20代前半の男女4名であった。所属組織の研究倫理委員会の承認のもと、書面による被験者とのインフォームドコンセントに基づいて実施した。骨導ヘッドホンはTEAC Filltune HP-F200を用いた。
先行研究と同様に、気導ヘッドホンとは音源知覚方向がズレていることが確認された。骨導ヘッドホンの方が気導ヘッドホンよりも左右への定位が悪く、前方寄りに知覚される傾向があることが確認された。特に本研究では、先行研究で調査した音声帯域(~4kHz)を越えた周波数帯域でも同様であったことが新規に発見された。この傾向には周波数依存性が見られた。特に高い周波数帯域で顕著であった。
一方、予定していた実験装置の構築が遅れているため、先行研究で利用した装置を流用している部分があった。また、ヘッドホンの機種を替えた時の影響の調査が実施できなかった。これらは次年度に継続して実施する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

予定していた実験装置の構築が遅れている。購入予定装置を国内取扱業者が止めてしまったため代替の装置を検討している。
能登半島地震(2024年1月)の影響で実験用の防音室が影響を受けたため、その確認と修繕のために当初計画以外の時間と支出が必要となる予定である。
次年度以降で改善していくことを予定している。

今後の研究の推進方策

知覚方向のズレの周波数依存性の計測を継続する。特に被験者数を増やすことによる計測結果の信頼性を改善する。
骨導ヘッドホンの機種の違いによる知覚方向のズレ傾向を計測する。
実験設備を新規実験で使用できるように、年度内の修繕と設置を急ぐ。
この装置を利用して音圧依存性を検討するための実験準備と改良を進める。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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