研究課題
基盤研究(C)
膨大な数の筋肉を協調制御して巧みな運動を行う機序に関する研究は古くから取り組まれてきた.近年では,神経系のみならず,筋肉を包み,全身をつなぐ筋膜の作用によって身体の各部位が力学的に協調する仕組みも見出されてきた.また,わが国の労働人口減少に伴い,省力・自動化技術が求められる中で,身体動作の支援技術への期待は高い.こうした背景において,筋膜による身体全体への張力伝達ネットワークに着目し,身体の各部位と全身をつなぎ,身体運動の基盤となる安定性,可動性を拡張する方法の構築に取り組む.そこで,筋膜や筋の作用を身体表面に外化する方針のもと,動作支援を想定した装着型テンセグリティ構造の開発を行う.