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両眼視差方式立体ディスプレイにおける大きさ知覚に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K11190
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分61020:ヒューマンインタフェースおよびインタラクション関連
研究機関甲南大学

研究代表者

田村 祐一  甲南大学, 知能情報学部, 教授 (50311212)

研究分担者 梅谷 智弘  甲南大学, 知能情報学部, 教授 (10397630)
中村 浩章  核融合科学研究所, 研究部, 教授 (30311210)
大野 暢亮  兵庫県立大学, 情報科学研究科, 教授 (50373238)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2028-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2027年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2026年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワード両眼視差 / 大きさ知覚 / 輻輳 / HMD / CAVE
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は「両眼視差方式の立体視において,ユーザが物体の大きさを正確に知覚できているか」を解き明かすことである.現在広くヘッドマウントディスプレイ(HMD)が使用されつつあり,また,企業研修などを始めとした「より現実に近い研修ツール」としての役割も出てきているところである.一方で,「HMDを通して物体を見ると本来想定していた大きさよりも小さく見える」という印象を持つこともおおく,これまでも研究が行われてきた.本研究では「小さく見える」という現象がどのようなことに起因して起こっているかを様々な立体ディスプレイを使って実験を行うことで,解き明かすことを目的とする.

研究実績の概要

本研究の目的は「両眼視差方式の立体視において,ユーザが物体の大きさを正確に知覚できているか」を解き明かすことである.昨今,ヘッドマウントディスプレイ(HMD)が一般的になり,また,企業研修などを始めとした「より現実に近い研修ツール」としての役割も出てきている.一方,「HMDを通して物体を見ると本来想定していた大きさよりも小さく見える」という印象を持つこともおおく,これまでも多くの研究が行われてきた.本研究では「小さく見える」という現象がどのようなことに起因して起こっているかを様々な立体ディスプレイを使って実験を行うことで,解き明かすことを目的としている.
今年度は主にHMDを利用して実験を行った.実験参加者に実空間とバーチャル空間で交互にオブジェクトを観察してもらい,実物体とバーチャル物体のどちらが大きく見えるか答えてもらう.バーチャル空間の物体の大きさを0.8倍~1.3倍の間で変化させて実験を行った.提示するモデルとしては,円筒モデルと立方体モデルの二種類で行った.また,実験参加者のオブジェクト観察時の輻輳距離を計測した.
今回の実験の結果,実物体とバーチャル物体で比較したところバーチャル物体を約10%程度小さく認識していることがわかった.また,同時に計測した輻輳距離の結果から,本来の距離と異なった距離と認識したことが原因で小さく認識しているわけでななく,物体との距離はある程度正確に認識しているものの,小さく認識していることが示唆された.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の研究計画では最初の2年間ではHMDに焦点をあて大きさ知覚に違いが生じる条件を調べることを目的としている.特に初年度は輻輳距離と大きさ知覚の関係性について,表現する物体の大きさ・色・形・テクスチャ・提示する距離等を変化させながら検討することとなっていた.今回形・色等の違いによって大きさ知覚に影響はほとんどなく,また,輻輳距離を計測したところ,観察している物体との距離の知覚については正しく行われていることがわかった.同様に立体だけでなく,形状から奥行き情報を得ることが難しい平面情報についても実験を行い,その場合でもやはり小さく知覚されていることを確認した.これらの知見をまとめた発表を国際会議を行った.これらのことから概ね順調に進展しているといえる.

今後の研究の推進方策

2023年度の研究でHMDについては従来研究と同様小さく知覚されることがわかった.一方,ビデオシースルー,光学シースル型のHMDを使ったAR環境での実験も行い,同様の結果となるか確認していく.さらに,HMDにではどうしてもいわゆる「輻輳と調節の不一致問題」が生じるが,CAVEシステムのような大規模VR装置では原理的に輻輳と調節をほぼ同一にすることが可能である.そこで,これら,機構が異なるVR装置でも同様の結果が出るか,
また,小さく認識されている程度は同等であるのかを確認する.

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] VR作業空間の嗜好性が作業効率に及ぼす影響2024

    • 著者名/発表者名
      水田 将大, 田村 祐一, 梅谷 智弘
    • 学会等名
      電子情報通信学会総合大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] Object shape dependence of size perception in binocular parallax virtual reality devices2023

    • 著者名/発表者名
      Y. Tamura, H. Makino, N. Ohno
    • 学会等名
      42nd JSST Annual International Conference on Simulation Technology
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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