研究課題
基盤研究(C)
情報アクセスシステムは,正確な情報を提示するという本来の役割を果たす必要があるだけでなく,ユーザのデータを厳格に管理し,削除を要求された際には当該データとそれが派生物に与える影響も排除する責任も有している.本研究では,削除要求データから学習した内容を忘却可能な系列型推薦システムの実現を目指す.そのために,①過去の行動を忘却する技術の開発,②推薦アイテムを忘却する技術の開発,③忘却結果に対する人間の解釈原理の解明ならびに納得を促す提示方式の確立,という3つの副課題に取り組む.クラウドソーシングでの評価を通じて,複数の実ドメインにおける提案手法の有効性を多角的に検証する.