• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

安全、高効率の走行を実現する車群のダイナミック一体化

研究課題

研究課題/領域番号 23K11338
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分62020:ウェブ情報学およびサービス情報学関連
研究機関愛知県立大学

研究代表者

田 学軍  愛知県立大学, 情報科学部, 准教授 (70305514)

研究分担者 神谷 幸宏  愛知県立大学, 情報科学部, 准教授 (10361742)
奥田 隆史  愛知県立大学, 情報科学部, 教授 (20204125)
伊藤 正英  愛知県立大学, 情報科学部, 准教授 (60459237)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワードWireless LAN / 待ち行列 / 協調走行 / 運動学モデル / Visual Feedback / 通信品質QoS / 分散制御
研究開始時の研究の概要

本研究は交通効率を向上するために走行中の自動車群の協調走行を実現することを目的として,高効率情報通信技術を用いた分散型個体をソフト一体化する新型走行システムに関する研究である.従来の研究は,単体車がパッシブ的(受動的)に環境変動へ適応する対応策が中心となっているのに対して,本研究は走行中の複数車からなる自動車群はアクティブ型通信により,追い越しなどの意図を事前に複数の関連自動車に伝達して合意の上で協調しながら走行することを目指す.分散システム上で最適規則に基づいて制限時間内に合意を形成し,リアルタイムにドライバーまたは制御システムに合意情報を提供する.

研究実績の概要

2023年度においては、協調走行に利用可能な無線通信の分散通信方式、協調走行の効率に関連する待ち行列ネットワークの過渡特性、車両走行制御の基礎となる,低コストオムニホイールと駆動車輪モータの組み込みコントローラなどの面で研究を展開した。走行中の自動車群における関連情報の伝達には時間制限(タイムクリティカル性:Time Critical Communication)を許容範囲内に抑えるために高効率無線通信と高いQoSを持つ無線通信方式を検討した.無線通信の分散通信方式、IEEE802.11、位置情報に基づいた高効率通信などの方式を中心に研究を行った。利用便利性、スループットの向上、低遅延などの面でいい成果が得られた。車群グループの結成と管理に関して待ち行列ネットワークの過渡特性をAIにより明らかにする手法を提案するとともに,その精度,最適なネットワーク構成について議論した.走行制御に関して、カメラを搭載した全方向移動ロボットによって,注目対象とするボールへ画像ベースでアプローチする問題に取り組んだ.従来,画像とロボットの動作をシンプルに結びつけた関係に基づいて与えられたコントローラに,ロボットの運動学を導入し,その妥当性を実験的に検討した.全方向移動ロボットを用いて駆動車輪モータの組み込みコントローラ組み込み系ならではの固定小数演算で生じる誤差を考慮しつつ,走行面と車輪との間に生じる摩擦等の外乱を補償することに注力した.得た成果は車両の走行制御に寄与できる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

協調走行を実現するため無線分散システムの通信方式、位置情報に基づいた高効率通信、協調走行の効率に関連する待ち行列、車両走行制御などの面で研究を展開した。通信方式、通信プロトコルの性能を評価し、伝送遅延、接続速度のなどの面から、タイムクリティカル通信を保証できるように新しい通信方式の提案をした。特に車両の位置情報を有効に利用して衝突せず通信できる分散方式は協調走行に相応しいと考えられる。合意達成に必要な条件を満たす通信方式の研究を進めた上で通信量を意識して待ち行列ネットワークの過渡特性をAIにより明らかにする手法を提案できた。車両制御に関して組み込みコントローラを検討し、組み込み系ならではの固定小数演算で生じる誤差を考慮しつつ,走行面と車輪との間に生じる摩擦等の外乱を補償する方式の提案は車両の走行制御に寄与するといえる.研究成果を取りまとめて数多くの学会発表をできたため、当初の計画通りに進展してきた。

今後の研究の推進方策

高効率通信方式を研究し続けて特に位置情報に基づいた無線通信方式を詳細に検証する。車両位置の確定方法、グループの車両相対位置の確定手順について検討し、位置情報に基づいた無線通信ネットワーク通信プロトコルの性能向上の研究を展開する。各車において,客観的に関連車両の状況からOR(operations research)理論に基づいた共通の最適化規則を分析する。また、周囲の関連車の位置が既知だという前提で最適規則に従って具体的な走行ルートを計算して車の走行を制御する方法を研究する.

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (5件) (うち国際学会 3件)

  • [学会発表] Optimizing Backoff by Dynamically Estimating the Number of Nodes in Multi-Hop Adhoc Networks2023

    • 著者名/発表者名
      Takumi Sanada, Xuejun Tian
    • 学会等名
      International Conference on Future Communications and Networks
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] パケットロスを考慮した MPTCP のパケット分配スケジューリン グの提案2023

    • 著者名/発表者名
      大森健志,田学軍,真田拓実
    • 学会等名
      電気・電子・情報関係学会東海支部連合大会, E5-4
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] A Time Series Analysis of Single Server Queueing Systems by Using Machine Learning2023

    • 著者名/発表者名
      Tomoyasu Kudou,Takashi Okuda
    • 学会等名
      Proceedings of the IEEE International Conference on Consumer Electronics-Taiwan(ICCE-TW)
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] RoboDragons 2023 Extended Team Description2023

    • 著者名/発表者名
      Masahide Ito, Marina Shibata, Shinjitsu Agatsuma, Yuta Ando, and Shosei Fujita
    • 学会等名
      RoboCup 2023 Soccer Small-Size League
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 全方向移動ロホットの運動学モテルを考慮したヒシュアルフィートハックによるホールアフローチタスクの検討2023

    • 著者名/発表者名
      杉浦 功汰・伊藤 正英
    • 学会等名
      産業計測制御研究会(テーマ:センサ情報処理とセンサデータの制御システムへの応用)
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi